犬の肥満細胞腫について
[No.65] 2014/05/08 (Thu) 22:57
犬の皮膚に出来るガンの中で最も多いのが肥満細胞腫です。
肥満細胞腫とは・・・肥満細胞がガン化したものです。
肥満細胞とは・・・肥満とは全く関係ありません。
細胞のなかに小さな顆粒をたくさん持っており、昔の発見した人が、栄養豊富そうだなということから肥満細胞と名付けられたそうです。
肥満細胞は皮膚の血管周囲や筋肉、内臓など体の各所に存在している細胞で、さまざまな刺激によって生理活性物質を放出し、炎症反応を引き起こします。
皮膚にできるしこりの形ですが、肥満細胞腫は「大いなる詐欺師」の異名をもつほど多彩な外見を示します。
ある程度固いしこりであったり、脂肪腫のように柔らかであったり、脱毛を伴うこともあればそうでないこともあります。
また潰瘍や出血を伴う場合もあり、これという定まった形態をもちません。
肥満細胞腫を触っていると刺激を受けた細胞から生理化学物質が放出され周辺が赤くなったり、浮腫を起こすことがあります(ダリエ徴候)。
このように肥満細胞腫からは生理化学物質が刺激により容易に放出されるため、さまざまな合併症を起こします。
胃酸分泌の増加による胃潰瘍、胃穿孔、消化管潰瘍、嘔吐、食欲減退、腹痛、黒色便(消化管出血による)、血液凝固障害(血が止まりにくい)呼吸困難(肺水腫)などがそれにあたります。
なので、本当に恐ろしい病気です。
診断は、FNA(針吸引生検)で、細かい顆粒を充満した細胞が見つかれば肥満細胞を強く疑います。
今日来られた飼い主さんのわんちゃんもFNAで肥満細胞腫を強く疑いました。

治療は手術、抗ガン剤、放射線治療、分子標的薬など様々です。
そのコそのコの状況によって、治療の選択肢は変わってくるので、慎重に決めていく必要があります。
もし、わんちゃんを触って皮膚の表面になにか腫れを発見した場合、大きさが小さくならない、大きくなる、数が増えると言った場合はお早めに動物病院にご相談ください。
肥満細胞腫とは・・・肥満細胞がガン化したものです。
肥満細胞とは・・・肥満とは全く関係ありません。
細胞のなかに小さな顆粒をたくさん持っており、昔の発見した人が、栄養豊富そうだなということから肥満細胞と名付けられたそうです。
肥満細胞は皮膚の血管周囲や筋肉、内臓など体の各所に存在している細胞で、さまざまな刺激によって生理活性物質を放出し、炎症反応を引き起こします。
皮膚にできるしこりの形ですが、肥満細胞腫は「大いなる詐欺師」の異名をもつほど多彩な外見を示します。
ある程度固いしこりであったり、脂肪腫のように柔らかであったり、脱毛を伴うこともあればそうでないこともあります。
また潰瘍や出血を伴う場合もあり、これという定まった形態をもちません。
肥満細胞腫を触っていると刺激を受けた細胞から生理化学物質が放出され周辺が赤くなったり、浮腫を起こすことがあります(ダリエ徴候)。
このように肥満細胞腫からは生理化学物質が刺激により容易に放出されるため、さまざまな合併症を起こします。
胃酸分泌の増加による胃潰瘍、胃穿孔、消化管潰瘍、嘔吐、食欲減退、腹痛、黒色便(消化管出血による)、血液凝固障害(血が止まりにくい)呼吸困難(肺水腫)などがそれにあたります。
なので、本当に恐ろしい病気です。
診断は、FNA(針吸引生検)で、細かい顆粒を充満した細胞が見つかれば肥満細胞を強く疑います。
今日来られた飼い主さんのわんちゃんもFNAで肥満細胞腫を強く疑いました。

治療は手術、抗ガン剤、放射線治療、分子標的薬など様々です。
そのコそのコの状況によって、治療の選択肢は変わってくるので、慎重に決めていく必要があります。
もし、わんちゃんを触って皮膚の表面になにか腫れを発見した場合、大きさが小さくならない、大きくなる、数が増えると言った場合はお早めに動物病院にご相談ください。
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