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あおえ動物病院

2014年3月28日に、岡山県岡山市北区青江に新規開院した動物病院のブログです。

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避妊していない犬が、最もなりやすい腫瘍は

先日は、10歳齢のコーギーの女のコの手術をさせて頂きました。



そう、乳腺腫瘍ですね。



飼い主様が発見され、徐々に大きくなってきているのを心配されて、来院されました。



その日の触診では、右の第5乳腺と、左の第5乳腺に1カ所ずつ見つかりました。



右が1.5cm、左が0.5cmくらいの大きさでした。



ちなみに犬の乳腺腫瘍に関して、WHO(世界保健機関)で分類されているTNM分類とステージ分類というものがあります。



まず、TNM分類についてですが、Tは原発腫瘍の大きさに対する分類です。



犬の場合は、T1が直径3cm未満、T2が直径3−5cm、T3が直径5cm以上です。



Nは領域リンパ節(鼠径、腋窩リンパ節)の転移があるかどうかです。



N0が転移なし、N1が転移ありです。



Mは遠隔転移があるかどうかで、M0が転移なし、M1が転移ありです。



Nの有無は触診、画像診断、細胞診などで調べての診断、Mの有無は画像診断や血液検査などで判断します。



そのTNM分類によって腫瘍の悪さを分類しているのがステージ分類になります。



ステージ1 T1 N0 M0
ステージ2 T2 N0 M0
ステージ3 T1〜T3 N1 M0
ステージ4 T1〜T3 N1 M1



当然ですが、ステージが進むごとに予後は悪くなります。



そして、T1の場合は12か月後の再発率は30%、T2、T3の場合は12か月後の再発率は70%というデータがあります。



それと照らし合わせると、今回のコは、T1N0M0のステージ1だから、T1のうちに手術をしたほうが、再発率も低いと考えられます。



後は、避妊手術を同時にするかどうかですが、今のところ、可能であれば避妊もした方が、残存乳腺の腫瘍の発生が抑えられるという考え方が主流ですが、明らかに腫瘍の再発率が下がったというエビデンスもないため、悩むところです。



今回は避妊手術は飼い主様が希望されなかったので、乳腺腫瘍のみの摘出となりました。



後は、乳腺腫瘍あるあるですが、手術時、毛を刈ったら小さな乳腺腫瘍が隠れていた、ということもよくあります。

IMG_2267.jpg



今回も右の第4乳腺に小さな腫瘍が隠れており、そちらも同時に摘出させて頂きました。



IMG_2268.jpg

術後の写真。



取った組織になります。

IMG_2269.jpg



麻酔の覚醒も問題なく、一泊入院後、無事退院となりました。



お疲れさまでした。



IMG_2270.jpg



もちろんTNM分類やステージ分類は、あくまで腫瘍の大きさや転移の有無だけをみたときの分類なので、病理組織検査で良性、悪性の診断は必要です。



後は良性であることを祈るばかりです。



おまけ。



飼い主様が手芸をされている方らしく、手作りの品を頂きました。

IMG_2271.jpg



とても可愛いですね。



本当にありがとうございます。
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