猫の口内炎について
[No.276] 2015/01/10 (Sat) 23:39
新年早々ブログの更新は滞りがちですが、何卒温かい目でご覧くださいm(_ _)m
さて、猫ちゃんのなりやすい病気の1つに口内炎があります。
簡単に治まる程度の口内炎であれば問題ないですが、重度の口内炎に対しては、積極的な治療が必要になります。
ただ、これまで様々な治療法が考えられてきましたが、「たった一つの冴えたやり方」というものがなく、どの治療法がベストなのか、そのコそのコの状態によって考えていく必要があります。
単純に治療法だけ挙げると、抗生剤、ステロイド、NSAIDs、免疫抑制剤、サプリメント(免疫調節)、インターフェロンなどの内科治療、レーザー治療、抜歯による治療があります。
この中で、抜歯は正常な歯を抜く行為ですので、飼い主様にとっては抵抗があるかもしれませんが、猫は犬や人間と異なり、肉食動物ですので、すべての歯がナイフのように尖っています。
なので、その尖った歯が口内炎の部分に触れると、痛みが起きますし、傷つけて余計に悪化させることにもなるのです。
そして、数々の内科治療やレーザー治療が、痛みを緩和させ、悪化するのを食い止める治療なのに対し、抜歯は今の所、根治を狙うことができる唯一の治療法になります。
文献の1つには、全臼歯抜歯(奥の歯のみの抜歯)で6割、全顎抜歯(全部の歯の抜歯)で9割のコが改善すると書かれているものもあります。
ただ、当たり前ですが、抜歯は侵襲がかなりあり、さらに、全臼歯抜歯に比べ全額抜歯の方が侵襲が大きく、特に正常な犬歯を抜くのは、かなり大変になります。
なので、抜歯をするにしても、どこまでやるべきなのか?はそのコそのコの状態によって判断する必要があります。
今回、診させていただいた猫ちゃんは、犬歯周りの口内炎はほとんどないが、奥の口内炎がひどく、歯肉が盛り上がって噛み合わせのたびに粘膜を傷つけているような感じでしたので、奥の4本の臼歯の抜歯とスケーリングを提案しました。
抜歯前。

抜歯後。

抜いた歯がこちら。

臼歯もは多根歯と言い、根が2つか3つの歯根でしっかり固定されているので、単根になるように分割してから抜歯を行います。
これで、噛み合わせ時の痛みは大分抑えられると思います。
あとはこのまま治ってくれることを願うばかりです。
さて、猫ちゃんのなりやすい病気の1つに口内炎があります。
簡単に治まる程度の口内炎であれば問題ないですが、重度の口内炎に対しては、積極的な治療が必要になります。
ただ、これまで様々な治療法が考えられてきましたが、「たった一つの冴えたやり方」というものがなく、どの治療法がベストなのか、そのコそのコの状態によって考えていく必要があります。
単純に治療法だけ挙げると、抗生剤、ステロイド、NSAIDs、免疫抑制剤、サプリメント(免疫調節)、インターフェロンなどの内科治療、レーザー治療、抜歯による治療があります。
この中で、抜歯は正常な歯を抜く行為ですので、飼い主様にとっては抵抗があるかもしれませんが、猫は犬や人間と異なり、肉食動物ですので、すべての歯がナイフのように尖っています。
なので、その尖った歯が口内炎の部分に触れると、痛みが起きますし、傷つけて余計に悪化させることにもなるのです。
そして、数々の内科治療やレーザー治療が、痛みを緩和させ、悪化するのを食い止める治療なのに対し、抜歯は今の所、根治を狙うことができる唯一の治療法になります。
文献の1つには、全臼歯抜歯(奥の歯のみの抜歯)で6割、全顎抜歯(全部の歯の抜歯)で9割のコが改善すると書かれているものもあります。
ただ、当たり前ですが、抜歯は侵襲がかなりあり、さらに、全臼歯抜歯に比べ全額抜歯の方が侵襲が大きく、特に正常な犬歯を抜くのは、かなり大変になります。
なので、抜歯をするにしても、どこまでやるべきなのか?はそのコそのコの状態によって判断する必要があります。
今回、診させていただいた猫ちゃんは、犬歯周りの口内炎はほとんどないが、奥の口内炎がひどく、歯肉が盛り上がって噛み合わせのたびに粘膜を傷つけているような感じでしたので、奥の4本の臼歯の抜歯とスケーリングを提案しました。
抜歯前。

抜歯後。

抜いた歯がこちら。

臼歯もは多根歯と言い、根が2つか3つの歯根でしっかり固定されているので、単根になるように分割してから抜歯を行います。
これで、噛み合わせ時の痛みは大分抑えられると思います。
あとはこのまま治ってくれることを願うばかりです。
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