止血異常について4
[No.267] 2014/12/21 (Sun) 23:58
前回、滝の画像で終わり、その後、盛大に放置していたネタの続きを書きたいと思います。
確か話の流れとしては、
二次止血➡
凝固因子➡
内因系(12、11、9、8)、外因系(7)、共通系(10、5、2、1)➡
「凝固系カスケード」
だったと思います。
ここで、また凝固系検査の話になりますが、一般的に二次止血異常を疑う時の検査として、PT(プロトロンビン時間)、APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)、Fib(フィブリノゲン濃度)があります。
PTは外因系と共通系の異常を調べる検査で、APTTは内因系と共通系の異常を調べる検査、Fibは第1因子の濃度を調べる検査です。
この検査結果の組み合わせで、どこの凝固因子に異常があるのかを推察することができるのです。
例えば、外因系の第7因子のみ欠損している場合、
PT:延長
APTT:正常
Fib:正常
という結果が出ます。
同様に、内因系の第12、11、9、8因子のいづれかの欠損の場合、
PT:正常
APTT:延長
Fib:正常
共通系の第10、5、2因子のいづれかの欠損の場合、
PT:延長
APTT:延長
Fib:正常
共通系の最後である第1因子の欠損の場合、
PT:延長
APTT:延長
Fib:減少
凝固因子の異常がある場合、結果はこの4パターンになります。
ここで、最初の話に戻りますが、調べた猫ちゃんの結果は、
PT:正常
APTT:延長
Fib:正常
でした。
なので、内因系の因子に異常があるということが推察できます。
あとは、なぜ内因系の凝固因子に異常があるのか?という疑問が残ります。
次回へ続く。。。
確か話の流れとしては、
二次止血➡
凝固因子➡
内因系(12、11、9、8)、外因系(7)、共通系(10、5、2、1)➡
「凝固系カスケード」
だったと思います。
ここで、また凝固系検査の話になりますが、一般的に二次止血異常を疑う時の検査として、PT(プロトロンビン時間)、APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)、Fib(フィブリノゲン濃度)があります。
PTは外因系と共通系の異常を調べる検査で、APTTは内因系と共通系の異常を調べる検査、Fibは第1因子の濃度を調べる検査です。
この検査結果の組み合わせで、どこの凝固因子に異常があるのかを推察することができるのです。
例えば、外因系の第7因子のみ欠損している場合、
PT:延長
APTT:正常
Fib:正常
という結果が出ます。
同様に、内因系の第12、11、9、8因子のいづれかの欠損の場合、
PT:正常
APTT:延長
Fib:正常
共通系の第10、5、2因子のいづれかの欠損の場合、
PT:延長
APTT:延長
Fib:正常
共通系の最後である第1因子の欠損の場合、
PT:延長
APTT:延長
Fib:減少
凝固因子の異常がある場合、結果はこの4パターンになります。
ここで、最初の話に戻りますが、調べた猫ちゃんの結果は、
PT:正常
APTT:延長
Fib:正常
でした。
なので、内因系の因子に異常があるということが推察できます。
あとは、なぜ内因系の凝固因子に異常があるのか?という疑問が残ります。
次回へ続く。。。
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