ASA分類
[No.233] 2014/10/31 (Fri) 23:58
昨日の記事に関連して、麻酔のリスクのお話です。
よく飼い主様に、「このコの麻酔は、どれくらい危険ですか?」と質問されることがあります。
そんなときは、自分のこれまでの経験と、客観的なデータとして、アメリカ麻酔学会(American Society of Anesthesiologists:ASA)の分類に従って、身体状態(Physical status)をクラス分けし、クラスごとの麻酔の危険性を考慮し、リスクについてお話しています。
そのASA分類は、クラス1からクラス5までの5段階に分類することができます。
クラス1:全く健康な動物
クラス2:軽度ないし中程度の全身症状を示す動物
クラス3:中程度ないし重度の全身症状を示す動物
クラス4:死に至るほど重篤な全身症状を示す動物
クラス5:手術に関わらず24時間生存が期待できない瀕死の動物
例を挙げると、若くて特に健康状態に問題のないコはクラス1、基礎疾患はないが、高齢、肥満のコはクラス2、初期の慢性心疾患、発熱、脱水、軽度の肺炎など患っているコはクラス3、尿毒症や交通事故などによる膀胱破裂、脾臓破裂、横隔膜ヘルニアなど患っているコはクラス4、極度のショック状態、末期の腫瘍、長時間の胃捻転などはクラス5に分類することができます。
そして、それぞれの死亡率は、少し古いデータですが、クラス1で0.5%、クラス2で0.8%、クラス3で1%、クラス4で18%と言われています。
実際はもう少しリスクは低いと思いますが、リスクが0.1%違うだけで、体感的には大きく違います。
0.1%でもリスクを下げられるように、そのコそのコに合った麻酔薬の選択、量の調節を行えるよう、いつも頭を悩ませております。
よく飼い主様に、「このコの麻酔は、どれくらい危険ですか?」と質問されることがあります。
そんなときは、自分のこれまでの経験と、客観的なデータとして、アメリカ麻酔学会(American Society of Anesthesiologists:ASA)の分類に従って、身体状態(Physical status)をクラス分けし、クラスごとの麻酔の危険性を考慮し、リスクについてお話しています。
そのASA分類は、クラス1からクラス5までの5段階に分類することができます。
クラス1:全く健康な動物
クラス2:軽度ないし中程度の全身症状を示す動物
クラス3:中程度ないし重度の全身症状を示す動物
クラス4:死に至るほど重篤な全身症状を示す動物
クラス5:手術に関わらず24時間生存が期待できない瀕死の動物
例を挙げると、若くて特に健康状態に問題のないコはクラス1、基礎疾患はないが、高齢、肥満のコはクラス2、初期の慢性心疾患、発熱、脱水、軽度の肺炎など患っているコはクラス3、尿毒症や交通事故などによる膀胱破裂、脾臓破裂、横隔膜ヘルニアなど患っているコはクラス4、極度のショック状態、末期の腫瘍、長時間の胃捻転などはクラス5に分類することができます。
そして、それぞれの死亡率は、少し古いデータですが、クラス1で0.5%、クラス2で0.8%、クラス3で1%、クラス4で18%と言われています。
実際はもう少しリスクは低いと思いますが、リスクが0.1%違うだけで、体感的には大きく違います。
0.1%でもリスクを下げられるように、そのコそのコに合った麻酔薬の選択、量の調節を行えるよう、いつも頭を悩ませております。
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