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あおえ動物病院

2014年3月28日に、岡山県岡山市北区青江に新規開院した動物病院のブログです。

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糖尿病を紐解く

糖尿病はよく知られた名前の病気ではありますが、具体的にはどういう病気なのでしょうか?



とある本には端的にこう記されております。



「糖尿病はインスリンの絶対的または相対的な不足により、持続的高血糖をはじめとする代謝異常をともなう症候群である。」



全くもってその通りなのですが、いまいちピンとこないので、少しずつ説明していきたいと思います。



糖尿病とは、その名前から、「尿に糖分が出てしまう病気」ということが分かります。



尿は血液から作られます。



なので、「尿中に糖分が多い」イコール「血液中に糖分が多い」ということになります。



血液中の糖分の濃度のことを「血糖値」と言いますが、正常では約100mg/dLです。



血液を尿に変化させるのは腎臓の働きですが、この位の量であれば、腎臓が糖分を通さないため(細かく言うと一度濾過して再吸収しているのですが)、尿中に糖分が出ることはありません。



それが、一定の量を超えてしまうと、腎臓から糖分が漏れ出てしまい、糖尿となってしまうのです。



ちなみに血糖値が、犬だと約200mg/dL、猫だと約300mg/dLを超えると、尿糖が出ると言われています。



それでは、なぜ血糖値が高くなってしまうのでしょうか?



生体には、血糖値を上げる働きをするホルモン、下げる働きをするホルモンがあり、それらがバランスよく働くことによって、血糖値を維持しています。



血糖値を上げるホルモンは、グルカゴン、アドレナリン、コルチゾール、成長ホルモン、甲状腺ホルモンなど、たくさんありますが、下げるホルモンはインスリンただ1つです。



その唯一血糖値を下げてくれるはずのインスリンが足りなくなったり、うまく機能しなくなったりすることで、血糖値が上がりっぱなしになってしまうのですね。



これで、最初の文の、「糖尿病はインスリンの絶対的または相対的な不足により」のところまで説明できたでしょうか?



次回に続きます。。。
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K様

コメントありがとうございます。
もちろん覚えていますよ。
開業間もない頃に、ブログにコメント頂いていたのに、返事が遅くなったせいで、コメントが消されてしまっており、ずっと気にしておりました。
今回このような形でお祝いを頂き、本当にありがとうございますm(_ _)m
K様のように慕ってくださる飼い主様が、岡山でもできるよう、日々精進していきたいと思います。
ところで、あれからSちゃんは変わりなく元気でしょうか?
またいつでもお気軽にコメント頂ければ嬉しいです。

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