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あおえ動物病院

2014年3月28日に、岡山県岡山市北区青江に新規開院した動物病院のブログです。

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猫のトキソプラズマ症について

先日、猫ちゃんの健康診断時にトキソプラズマ抗体の検査を希望された飼い主様がいらっしゃいました。



トキソプラズマというのは原虫で、以前記事に書いたコクシジウムの仲間です。



猫の便に排出された卵や、感染している動物の生肉を食べることにより、感染します。



ただ、コクシジウムと異なり、猫はトキソプラズマに感染しても、多くの場合は無症状、あるいは非常に軽い症状しか示しません。



発熱や元気消失、リンパ節の腫脹など、カゼのような症状が数日間みられたのちに、自然治癒してしまうことが多いようです。



なので、正直なところ猫ちゃんの治療のためにトキソプラズマ抗体価を調べる機会はほとんどありません。



それよりも注意が必要なのは、ヒトへの感染で、妊婦に感染した場合は胎児に先天的な障害や流産の原因になることがあります。



今回の飼い主様もそのようなリスクを心配して、検査を希望されたわけです。



ただ、トキソプラズマの抗体検査というのは、普通の感染症の抗体検査の結果と解釈が異なります。



普通は抗体価が上がっていたら、感染しているので危険、抗体価が上がっていなければ感染していないので安全ということになります。



ところがトキソプラズマに関しては、猫ちゃんが糞便中にトキソプラズマの卵を排出する期間というのは限られていて、初めて感染したときの、ごく短い期間だけです。



一度感染したことのある猫ちゃんが再感染しても、免疫が獲得されているので、便中に卵を排出することがありません。



なので、ヒトにとっては、一度感染して、抗体価が上がっている猫ちゃんのほうが、感染するリスクがなく安心ということになります。



感染したことがなく、抗体価の低い猫ちゃんは、今後いつ感染して、便中に卵を排出するか分からないので、他の猫ちゃんの便や汚染された土壌や水、生肉の摂食などに注意して、感染しないように気をつけていく必要があります。
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*** COMMENT ***

NO TITLE

お疲れ様です。

ヒトと動物の共通感染症・・・、世界に800種類もあるんですね。
予想外の多さにビックリしました。
実際に重大なものとなる200種類くらいだとありましたが。
それでも結構な数字ですね。
その中でも、トキソプラズマ、狂犬病などは有名ですね。

以前、キャンピロバクターに私と子供の3人感染したことがありますが。
原因は鶏肉だったのですが、その時に受診した病院のDr.に、「犬にもうつるから気をつけて」と言われたことを思い出しました。
幸い、ワンコにはうつりませんでしたが。

今回のブログの内容も、先日のマンソン裂頭条虫、コクシジウム等々、読ませていただいた後、色々調べると、勉強になりますね。
ビックリしたのが、先日もコメントしましたが、マンソン裂頭条虫がヒトに寄生した・・・という話題でした。先生からも、ヒトに寄生すると「マンソン孤虫症」ということも教えていただきましたが、更に衝撃的だったのは、脳にも寄生する症例があるということでした。恐ろしや~・・・(@_@;)





NO TITLE

ぱぐこ様

コメントありがとうございます。
ブログにも書きましたが、先日塩クッキーを頂き、本当にありがとうございました!
キャンピロバクターも腸炎を起こしてしまう人獣共通感染症ですね。
大事に至らなかったようで何よりです。
いろいろ知ってしまうと、生肉や刺身を食べるのが怖くなってしまいますね(笑)

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