犬の椎間板ヘルニアについて
[No.158] 2014/08/10 (Sun) 23:57
昨日、他院にて椎間板ヘルニアと診断されたミニチュアダックスのコが、セカンドオピニオンで来院されました。
椎間板は背骨の関節にあるクッションのような役割をしている軟骨で、これが急に外に飛び出して脊髄神経を圧迫してしまう病気を「椎間板ヘルニア」といいます。
こんな感じで飛び出します。

症状は急に起きます。
「昨日までは何ともなかったのに、今朝見たら歩けなくなっていた。」というような症状です。
治療は、症状が軽ければ内科治療で治りますが、重ければ外科手術が必要になります。
症状の軽い、重いを客観的に判断するために、5段階のグレード分類というものがあります。
簡単に書くとこんな感じです。
グレード1 腰の痛みのみで、歩くことができる。
グレード2 片足のみの軽度ふらつき。歩ける。
グレード3 片足または両足の重度ふらつき。歩けないがなんとか足を動かせる。
グレード4 両足の麻痺。足が動かない状態で歩けない。つねると痛みに反応する。(深部痛覚あり)
グレード5 両足の麻痺。歩けない。痛みに反応なし。(深部痛覚なし)
症状がグレード3以下であれば内科治療、グレード3以上であれば外科手術を選択することが多いです。
そして、とても恐ろしいことに、グレード4以上の症状の場合は、統計的に約5%の確率で「脊髄軟化症」になってしまいます。
脊髄軟化症とは、神経が圧迫された時に起きる炎症が、徐々に脊髄全体に広がり、前足の麻痺、発熱などが起こり、やがては脳にまで炎症が波及し、呼吸中枢まで侵され、命を落としてしまう、非常に怖い病気です。
脊髄軟化症に対しては、現在のところ有効な治療法はありません。
ただ、脊髄軟化症にならなければ、椎間板ヘルニアは早期の治療で治癒率はとても高い病気です。
腰の痛み、後ろ足のふらつきなど、おかしな症状があれば、速やかに病院に受診して頂きたいと思います。
椎間板は背骨の関節にあるクッションのような役割をしている軟骨で、これが急に外に飛び出して脊髄神経を圧迫してしまう病気を「椎間板ヘルニア」といいます。
こんな感じで飛び出します。

症状は急に起きます。
「昨日までは何ともなかったのに、今朝見たら歩けなくなっていた。」というような症状です。
治療は、症状が軽ければ内科治療で治りますが、重ければ外科手術が必要になります。
症状の軽い、重いを客観的に判断するために、5段階のグレード分類というものがあります。
簡単に書くとこんな感じです。
グレード1 腰の痛みのみで、歩くことができる。
グレード2 片足のみの軽度ふらつき。歩ける。
グレード3 片足または両足の重度ふらつき。歩けないがなんとか足を動かせる。
グレード4 両足の麻痺。足が動かない状態で歩けない。つねると痛みに反応する。(深部痛覚あり)
グレード5 両足の麻痺。歩けない。痛みに反応なし。(深部痛覚なし)
症状がグレード3以下であれば内科治療、グレード3以上であれば外科手術を選択することが多いです。
そして、とても恐ろしいことに、グレード4以上の症状の場合は、統計的に約5%の確率で「脊髄軟化症」になってしまいます。
脊髄軟化症とは、神経が圧迫された時に起きる炎症が、徐々に脊髄全体に広がり、前足の麻痺、発熱などが起こり、やがては脳にまで炎症が波及し、呼吸中枢まで侵され、命を落としてしまう、非常に怖い病気です。
脊髄軟化症に対しては、現在のところ有効な治療法はありません。
ただ、脊髄軟化症にならなければ、椎間板ヘルニアは早期の治療で治癒率はとても高い病気です。
腰の痛み、後ろ足のふらつきなど、おかしな症状があれば、速やかに病院に受診して頂きたいと思います。
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NO TITLE
K様
コメントありがとうございます。
返事が遅くなってしまい申し訳ありません。
血液検査の頻度に関しては、月1回の検査でそれほど数値に変動がないのであれば、2ヶ月に1回で構わないと思います。
ところで、血液検査をされる目的は何でしょうか?
誤解を恐れずに書くと、薬の副作用による肝臓の障害具合を調べるということだけであれば、フェノバール、ステロイドを使い続ける限りは、肝臓の数値が悪化していくのは避けられないので、あまり検査する意味はないと思います。
検査する意味を見いだすとすれば、発作止めをフェノバールからゾニサミドに変更したり、ステロイドを減らし、シクロスポリンを増やして免疫抑制をかけるようにしたり、ウルソ以外の肝臓保護薬やサプリメントを使うことで、少しでも肝臓に負担が少ないようにと薬を変更した際に、どれくらい肝機能が改善するのかという効果判定をするため、あるいは、ステロイドを使い続けることによって、糖尿病や腎不全の初期症状が隠れやすいので、それを早期発見、治療するためであれば、検査する価値があるのではないかと思います。
そういった意味では、調子がよくても、2ヶ月に1回くらいは血液検査をしてあげた方がいいと思います。
ご参考になれば幸いです。
コメントありがとうございます。
返事が遅くなってしまい申し訳ありません。
血液検査の頻度に関しては、月1回の検査でそれほど数値に変動がないのであれば、2ヶ月に1回で構わないと思います。
ところで、血液検査をされる目的は何でしょうか?
誤解を恐れずに書くと、薬の副作用による肝臓の障害具合を調べるということだけであれば、フェノバール、ステロイドを使い続ける限りは、肝臓の数値が悪化していくのは避けられないので、あまり検査する意味はないと思います。
検査する意味を見いだすとすれば、発作止めをフェノバールからゾニサミドに変更したり、ステロイドを減らし、シクロスポリンを増やして免疫抑制をかけるようにしたり、ウルソ以外の肝臓保護薬やサプリメントを使うことで、少しでも肝臓に負担が少ないようにと薬を変更した際に、どれくらい肝機能が改善するのかという効果判定をするため、あるいは、ステロイドを使い続けることによって、糖尿病や腎不全の初期症状が隠れやすいので、それを早期発見、治療するためであれば、検査する価値があるのではないかと思います。
そういった意味では、調子がよくても、2ヶ月に1回くらいは血液検査をしてあげた方がいいと思います。
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