猫の血栓塞栓症について
[No.156] 2014/08/08 (Fri) 23:57
今日は、「今朝急に発作を起こして倒れた」という猫ちゃんが来院されました。
診させて頂くと、後肢が冷たく、麻痺しており、股動脈が触知できない状態でした。
症状と触診により、血栓塞栓症を強く疑いました。
血栓塞栓症とは、文字通り、血管内に出来た血栓が、血管を塞いでしまい、その先の血管に血液が流れなくなってしまう状態です。
ヒトで「エコノミー症候群」と呼ばれるものと同じ状態です。
ただ、「エコノミー症候群」では、血栓ができるのは、長時間座りっぱなしで動かないことが原因ですが、猫の場合は別に原因があります。
その原因のほとんどが、心筋症によるものです。
心筋症とは、心臓の筋肉が肥大、あるいは薄く拡張してしまうことによって、心臓の働きが弱くなってしまう心臓病です。
心臓の働きが弱くなると、血液の流れが悪くなり、血栓ができてしまいやすくなります。
そうして出来た血栓は動脈を流れていくうちに、細い血管を閉塞してしまいます。
解剖的につまりやすい所があり、特に後肢へ向かう動脈の分岐部がとてもつまりやすいです。
そして、血管が詰まる時、激しい痛みを伴います。
今回の猫ちゃんも、血管が詰まった際、激しい痛みで、発作のような状態になってしまったと思われます。
治療は、血栓溶解剤や鎮痛剤などで、血栓を出来る限り取り除き、痛みを抑えることを目的にします。
ただ、原因となっている心臓を治す治療がなく、血栓塞栓症を起こしてしまうような状態の心臓の場合、予後は非常に厳しいと言われています。
現在入院治療中ですが、少しでも薬が効いて良くなって欲しいと願っています。
診させて頂くと、後肢が冷たく、麻痺しており、股動脈が触知できない状態でした。
症状と触診により、血栓塞栓症を強く疑いました。
血栓塞栓症とは、文字通り、血管内に出来た血栓が、血管を塞いでしまい、その先の血管に血液が流れなくなってしまう状態です。
ヒトで「エコノミー症候群」と呼ばれるものと同じ状態です。
ただ、「エコノミー症候群」では、血栓ができるのは、長時間座りっぱなしで動かないことが原因ですが、猫の場合は別に原因があります。
その原因のほとんどが、心筋症によるものです。
心筋症とは、心臓の筋肉が肥大、あるいは薄く拡張してしまうことによって、心臓の働きが弱くなってしまう心臓病です。
心臓の働きが弱くなると、血液の流れが悪くなり、血栓ができてしまいやすくなります。
そうして出来た血栓は動脈を流れていくうちに、細い血管を閉塞してしまいます。
解剖的につまりやすい所があり、特に後肢へ向かう動脈の分岐部がとてもつまりやすいです。
そして、血管が詰まる時、激しい痛みを伴います。
今回の猫ちゃんも、血管が詰まった際、激しい痛みで、発作のような状態になってしまったと思われます。
治療は、血栓溶解剤や鎮痛剤などで、血栓を出来る限り取り除き、痛みを抑えることを目的にします。
ただ、原因となっている心臓を治す治療がなく、血栓塞栓症を起こしてしまうような状態の心臓の場合、予後は非常に厳しいと言われています。
現在入院治療中ですが、少しでも薬が効いて良くなって欲しいと願っています。
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