あおえ動物病院

2014年3月28日に、岡山県岡山市北区青江に新規開院した動物病院のブログです。

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犬の膀胱結石について

今回は犬の膀胱結石のお話です。



ミニチュアシュナウザーの5歳の女のコで、最初、皮膚病を主訴に来院されました。



その時に、膀胱に石があるとのお話を受け、レントゲンを撮影させていただいた所、膀胱内に大量の結石が存在しているのが確認できました。



膀胱結石1



処方食による治療をすでにされていたのですが、頻尿が続いているとのことで、手術を検討されておりましたので、当院でもこの結石の量であれば手術をしてあげたほうがよいとお話しして、その日は皮膚病のお薬を処方し、手術の相談をしていただくようにしました。



その数日後、元気がなくなったとのことで再来院されました。



幸い食欲はあり、血液検査も大きな問題はなく、尿は頻尿で血尿でしたが、詰まっていることはなく、きちんと出ておりましたので、まずは点滴で全身状態を良くしてから手術を行うことにさせていただきました。



手術時の様子。



IMG_1945.jpg



先ず膀胱を腹腔外に取り出し、お腹の中が汚染されないように、ガーゼで膀胱を取り囲んでいます。



その後、膀胱を切開し、たまっていた石を丁寧に取り出しました。



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細かい石もたくさんあったので、スプーン状のへらで少しずつ取り出していきました。



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その後、膀胱を洗浄し、吸収糸にて縫合しました。



IMG_1953.jpg



その後、飼い主様の希望もあり、同時に避妊手術もさせていただきました。



摘出した結石はこちら。



IMG_1955.jpg



手術後のレントゲン写真。



膀胱結石2



キレイに結石がなくなっていることが確認できました。



手術した次の日から頻尿、血尿がなくなり、順調に回復してくれましたので、3日後退院となりました。



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お疲れ様でした。



そして、このコの入院中、飼い主様が気を遣って下さり、面会時に差し入れを頂いてしまいました。



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本当にありがとうございます。
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冬の雨

雨というのは、何となく物悲しい気持ちになり、気持ちが内側に向かわされてしまいます。



単純に雨のせいで病院に来られる方が少なくなり暇になるため、というのもありますが、、、



そんなとき、最近は自分の在り方について考えることが多いです。



動物病院として、一人の獣医師として目指すこと。



それは、飼い主様に、うちの病院にきてよかった、診てもらってよかった、と心から思って頂くことです。



病気の治療に対して全力を尽くすことは当たり前のことですが、残念ながらすべての病気を治すというのは不可能ですし、すべての患者を永遠に死なないようにすることは不可能です。



すべての命あるものは、すべからくいづれは平等に死が訪れます。



死に至る病が見つかったとき、少しでもいい薬、いい手術などで1日でも寿命を延ばすというのは、獣医療の目指すものであって、自分という一人の獣医師の目指すものではありません。



自分自身、特に特別な能力を持った人間ではなく、どこにでもいるごく普通の町の獣医師です。



そんな普通の人が、飼い主様から感謝されるというのはとても難しいことです。



そこで大切な事は、獣医療だけをみて治療するのではなく、病気を治療するということの向こう側を理解することにあると思っています。



すなわち、動物の治療を通じて、飼い主様が心に抱いている動物に対しての想い、命に対しての願いを感じることです。



その想いに沿うことができたなら、大きな病院でなくても、高度な医療機器を持っていなくても、特別な技術を持っていなくても、「先生、ありがとう」と言ってもらえると思っています。



飼い主様の想いや願いに応えながら、喜びや苦しみ、悲しみを共に分かち合っていけたなら、それが自分という獣医師にとっては最高の幸せです。



そのためには、今目の前の1人1人に真摯に向き合い、それを少しずつ積み重ね、長い年月をかけて信頼関係を築いていかないといけないと思っています。



そんなことを考えて、明日は晴れるといいなと思いつつ、今日の雨を眺めておりました。。。

猫の全臼歯抜歯について

前回とはまた別の猫ちゃんのお話です。



このコは最初、去年の9月頃に、口内炎で来院されました。



薬の内服をしていたが良くならないとのことで、口の中を診させてもらうと、奥の歯周囲の口内炎がひどく、歯石が重度についていました。



そのため、なるべく体の負担の少ない治療として、全身麻酔下にてスケーリング(歯石除去)を行い、抗生剤の内服で様子を診させていただいていたのですが、今回は歯石がそれほどついていないにも関わらず、口内炎の痛みが再発してしまいました。



なので今回は、より積極的な治療として、全臼歯の抜歯を行わせていただきました。



術前の写真。



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奥の歯の周りの口内炎が重度に認められます。



術後の写真。



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ちょっと痛々しいので、写真小さめで、、、臼歯をすべて抜歯しています。



抜いた歯がこちら。



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前回もお話ししましたが、猫の奥歯(臼歯)は歯の根(歯根)が2本のものや3本のものがあります。



歯の根が2、3本の場合、そのままでは抜歯できないので、奥歯の見えている部分をダイアモンドバーで分割し、歯の根っこを1本ずつにしてから抜歯を行う必要があります。



なので、細かく分割した歯が多く写っています。



あとは口内炎が治まってくれることを祈るのみです。

センター試験

先日は、大学入試センター試験が行われたようです。



思えば、自分がセンター試験を受けたのは、もう15年も前のことなんですね。



時間というのは残酷なものです(笑)



ただ、あの頃の自分は恥ずかしくなる程に超バカでしたね。



東大に入れば、将来安泰だと思っていましたから。



実際は全くそんなことはなく、大学でも挫折を経験し、一時は中退しようかと考えていた時期がありました。



ただ、それでも色々なヒトの支えがあり、1年遅れてなんとか国家試験をパスし、大学を卒業することができました。



ただ、ここでもバカな自分は、獣医師になれれば将来安泰だと思っていました。



実際は、全くそんなことはなく、勤務医になってからはさらに多くの挫折を経験し、一時は獣医師を辞めようかと思っていた時期もありました。



それでもまた、色々なヒトの支えがあり、なんとかここまで来る事ができました。



これからも、この世界で生きていくことで、様々な困難と立ち向かうことになると思いますが、これまでの苦い経験と心あるヒトの支えがあれば、なんとか乗り切っていけると信じています。



センター試験の思い出を語るつもりが、とんだ駄文になってしまいました。。。

犬のニキビダニ症について2

以前若いフレンチブルドッグの皮膚病で、ニキビダニ症のコをご紹介したのですが、またまた、別のコで若いフレンチブルドッグのニキビダニ症のコを診察させて頂きました。



(以前の記事はこちら)
http://aoeanimalhospital.blog.fc2.com/blog-entry-121.html



やはり、フレンチブルドッグは皮膚が弱いコが多いのだなと実感します。



ニキビダニは1回の治療では駆虫しきれないことが多く、根気強く治療を継続していく必要があります。



今回のコの治療は、週1回の殺ダニ剤の注射を計5回行わせて頂きました。



初診時。



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痒みがひどく、自傷により一部皮膚が傷ついております。



3回目の注射時。



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初診時に比べるとかなり痒みは治まっているとのことでしたが、まだ皮膚が少し赤いです。



5回目の注射終了後。



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痒みもなくなり、皮膚の赤みも消失しました。



週一回の通院は大変だったと思うのですが、飼い主様とわんちゃんが頑張ってくださったおかげで無事完治させることができました。



本当によかったです。

新年の

頂き物のご紹介です。



マスコットのコも新年の装いをしておりました。



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ぱぐこ様、いつもありがとうございますm(_ _)m



そして、ブログをさぼっている間にも、多くの差し入れを頂いてしまいました。



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皆様、本当にありがとうございました!



ペット保険は得か損か?

と、たまに聞かれることがあるのですが、ペット保険に限らず、すべての保険は掛けた方が損するようにできています。



これは、保険を運営するための人件費、家賃、広告費などをどこで賄っているかを考えたら明白かと思います。



ペット保険会社は、年齢や犬種や猫種によってかかりやすい病気の確率や、それに伴う治療費などを綿密に計算し尽くし、さらに上記のコストを差し引いても会社に利益が残るように計算して、保険料を算出しています。



例えば、統計的に5頭に1頭起こる病気があり、その治療費が1万円だとします。



保険料が2000円だとしたら、保険会社の利益はプラマイ0になりますが、人件費などのコストの分だけマイナスになってしまいます。



なので、コストの分をさらに上乗せ、利益も出るように上乗せし、3000円とします。



ここまで簡単にすると、明らかに保険を掛けたら損をするのが丸わかりなので、治療費の負担を半額にします。



そうすると保険会社は5000円負担でいいので、保険料も半額の1500円にできます。



それでもちょっと賢い方は計算すればすぐにわかるので、さらに分かりづらいように、時間で割ります。



一生の支払いが1500円、平均寿命が10歳、5歳からの加入とすると月々の支払いは、



1500÷(5×12)=25円



となり、もし病気になったとき、1万円かかる治療費の半額の5000円が月々25円で補填できる、という安心を売っているわけです。



なので、例えは悪いかもしれませんが、得か損かだけ考えたら、宝くじのようなものかなと思います。



大多数の人は損をしますが、運悪く、ごく一部の治療費のかかる病気にかかってしまった人は得をする、といった具合です。



なので総合的に考えて、治療費を貯金で用意できる人であれば、入る必要はないと思います。



ただ、人間、年に1回の10万円の支払いよりも、1日280円を365日支払うほうが楽だと感じてしまう生き物なので、どうしても貯金出来ない方は、月々の安心料として保険を選択するのはアリかもしれません。

猫の口内炎について

新年早々ブログの更新は滞りがちですが、何卒温かい目でご覧くださいm(_ _)m



さて、猫ちゃんのなりやすい病気の1つに口内炎があります。



簡単に治まる程度の口内炎であれば問題ないですが、重度の口内炎に対しては、積極的な治療が必要になります。



ただ、これまで様々な治療法が考えられてきましたが、「たった一つの冴えたやり方」というものがなく、どの治療法がベストなのか、そのコそのコの状態によって考えていく必要があります。



単純に治療法だけ挙げると、抗生剤、ステロイド、NSAIDs、免疫抑制剤、サプリメント(免疫調節)、インターフェロンなどの内科治療、レーザー治療、抜歯による治療があります。



この中で、抜歯は正常な歯を抜く行為ですので、飼い主様にとっては抵抗があるかもしれませんが、猫は犬や人間と異なり、肉食動物ですので、すべての歯がナイフのように尖っています。



なので、その尖った歯が口内炎の部分に触れると、痛みが起きますし、傷つけて余計に悪化させることにもなるのです。



そして、数々の内科治療やレーザー治療が、痛みを緩和させ、悪化するのを食い止める治療なのに対し、抜歯は今の所、根治を狙うことができる唯一の治療法になります。



文献の1つには、全臼歯抜歯(奥の歯のみの抜歯)で6割、全顎抜歯(全部の歯の抜歯)で9割のコが改善すると書かれているものもあります。



ただ、当たり前ですが、抜歯は侵襲がかなりあり、さらに、全臼歯抜歯に比べ全額抜歯の方が侵襲が大きく、特に正常な犬歯を抜くのは、かなり大変になります。



なので、抜歯をするにしても、どこまでやるべきなのか?はそのコそのコの状態によって判断する必要があります。



今回、診させていただいた猫ちゃんは、犬歯周りの口内炎はほとんどないが、奥の口内炎がひどく、歯肉が盛り上がって噛み合わせのたびに粘膜を傷つけているような感じでしたので、奥の4本の臼歯の抜歯とスケーリングを提案しました。



抜歯前。



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抜歯後。



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抜いた歯がこちら。



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臼歯もは多根歯と言い、根が2つか3つの歯根でしっかり固定されているので、単根になるように分割してから抜歯を行います。



これで、噛み合わせ時の痛みは大分抑えられると思います。



あとはこのまま治ってくれることを願うばかりです。

飼い主様の声

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、またまた「飼い主様の声」を頂きました。



ハルカちゃんの飼い主様からで、お渡しした用紙のスペースに書ききれないくらいたくさんの文章を書いてくださいました。



本当にありがとうございます m(_ _)m



その素晴らしい文章をぜひホームページでご覧になってみてください。
➡ 飼い主様の声



そういえば、丁寧に診察しようと思う気持ちが前のめりになって、つい変な敬語を使ってしまうことが多いかもしれません。



ちょっと引いてしまった方がいらっしゃったら申し訳ありません。



あと、手の傷が診察のたびに深くなってしまうのは。。。



冬場の乾燥肌のせいですかね?(笑)



まあ、これは職業病のようなものですので、気にしないでくださいね。



そんなわけで、自分の日本語の不得手さを反省し、飼い主様のお気遣いに感謝しつつ、明日からもまた頑張りたいと思います。

犬の会陰(えいん)ヘルニアについて

年末に手術させて頂いたコのお話です。



会陰ヘルニアというのは、お尻の周りの筋肉が薄くなってしまい、そこに直腸が入りこんで便が出づらくなってしまう病気です。



この病気は、圧倒的に去勢していないオスがなりやすいです。



今回手術させていただいたコも、14歳のM.ダックスで、未去勢のオスでした。



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うまく便が出せないので、排便時にずっといきみが続き、しまいには直腸から出血するようになってしまっていました。



14歳という年齢は、高齢で手術を躊躇する年齢でしたが、繰り返される排便時のいきみというのは見ていてあまりに辛く、本人も相当苦しそうな状態でしたので、手術を提案させていただきました。



ところで、会陰ヘルニアは昔から手術をしないと治らない病気として知られており、手術も多くの術式が考案されています。



似たような病気に、以前手術させていただいた、鼠径ヘルニアがありますが、手術時に気をつけないといけない重要な血管や神経が多いのと、再発する確率が高いので、会陰ヘルニアの手術の方が難易度が高いです。



IMG_1880.jpg



これは獣医の外科雑誌ですが、術式もこんな感じで、各大学によってもいろいろなやり方があり、それぞれの術式にメリット、デメリットがあります。



ただ、成功率はどれも90%くらいで、10%くらいの再発率と言われています。



今回は内閉鎖筋をフラップする術式を行いました。



術前の写真。



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左側の筋肉が薄くなっているせいで、便のたまった直腸や、腹腔内脂肪が脱出して盛り上がっています。



皮膚を切開し、ヘルニアの穴を確認して、穴を塞ぐための筋肉のフラップを作成します。



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内閉鎖筋という筋肉が、骨盤の骨の上に張り付いて存在しているので、骨ノミという器具を使って、筋肉を剥離していきます。



作成したフラップをつかんでいます。



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ヘルニアの穴を、周りの筋肉や作成したフラップ、靭帯を使って、縫合糸をかけて塞いでいるところです。



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塞ぎ終わったところです。



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術後の写真。



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筋肉の脆弱化を食い止め、再発を予防する為、去勢手術も同時に行いました。



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術後、順調に排便できており、元気食欲も問題なかったので、大晦日に退院となりました。



本当によかったです。



後は再発しないことを祈るばかりです。



こんな感じで、会陰ヘルニアになってしまうとかなり大変な手術が必要になるので、若いうちに去勢手術をして、病気の予防をしておくことをオススメします。

明けましておめでとうございます

皆様、年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか?



自分はというと、年末年始は暇になるかなと思い、コーヒー片手に受付のテレビで駅伝でも見ようかと画策していたのですが、その想いは見事に打ち砕かれ、たくさんのわんちゃんねこちゃんを診察させて頂きました。



はるばる遠方から、病院を探してお越しになった方もおり、やはりペットが病気で辛いときは早くなんとかしたいと思われている飼い主様はたくさんいらっしゃるのだなということを実感しました。



以前にも書いたかもしれませんが、当院の目標は「イザというときに頼りになる動物病院」です。



年末年始の診療や時間外診療は、それを達成する為の1つの方法ですが、今回は多くの飼い主様のお役に立てたようで嬉しく思いました。



そんなこんなで忙しくさせていただいたので、ブログの更新も例のごとく滞る始末。。。
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