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あおえ動物病院

2014年3月28日に、岡山県岡山市北区青江に新規開院した動物病院のブログです。

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大晦日

もまた病院に泊まっております。



自分自身は、日本人失格かもしれませんが、大晦日や元旦という日に何の感慨も湧かないのでいいのですが、お預かりさせていただいているコたちの飼い主様のことを思うと、せめて正月ぐらいは家で一緒に過ごしたいという思いがあると思うので、その貴重な時間を奪ってしまっていることを考えると、心が痛みます。



ただやはり、今はまだ入院による集中治療が必要だと思うので、この貴重な時間を頂いている分、全力で治療にあたりたいと思います。



そして、明日は祝日ということで、午前中のみ(9時〜12時30分)の診療となります。



1月2日は通常営業、1月3日は前回お話しした通り、テナントビルの停電のため、午前中は11時30分〜12時30分の短縮営業、午後は通常通り(16時30分〜20時)となります。



急な変更でご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いします。
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ノラ猫あるある

今日は、今年最後になるであろう大きな手術を終え、一区切りついた感じです。



今年1年を振り返ると、1月2月は開業準備、3月に引っ越し、そして3月末に青江の地に開業させて頂いてから、たくさんの飼い主様とペットたちとの出会いがありました。



動物病院の院長1年生としては、拙い部分がたくさんあったと思いますが、ここまでなんとか頑張ってこられたのは、ひとえに応援してくださり、温かい心で当院と繋がりを持ってくださった飼い主様の方々のおかげです。



本当にありがとうございました。



そして、有り難いことに手術させて頂く機会にも恵まれました。



特にノラ猫の避妊去勢が多かったと思います。



そんなわけで今回は、避妊去勢手術時にたまたま見つかったノラちゃんならではの病気を紹介したいと思います。



まず、ノラちゃんなので、9割方ノミがついています。



そして、そのノミを食べてしまうと。。。



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便と共に瓜実条虫(サナダムシ)がっ!!



もちろん手術後きちんと駆虫させて頂きました。



あとは、避妊時、たまに子宮の奇形?も見つかります。



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そして、「脇の辺りちょっと怪我してるみたいだから、一緒に見といて〜」と言われたので見てみると。。。



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ちょっとどころではなかったです。



瘢痕、壊死している組織をきれいに除去(デブリードメント)して、縫合しました。



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避妊手術より時間かかりました。。。



あとは、写真撮り忘れましたが、目の下が膿んでいて、ケンカ傷かと思いきや、歯槽膿漏になっていたコもいました。



そんな感じで、ノラちゃんの避妊去勢も1つ1つがいろいろ考えさせられます。



来年も頑張りたいと思います。

頂き物のご紹介

またまた飼い主様より多くの差し入れを頂きましたので、ご紹介したいと思います。



まず、一番驚いたのが、無印良品の。。。



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大型クッションと首に巻くクッションです。



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一度座ると気持ち良すぎて動けなくなります(笑)



そして、うちの愚息のためにと。。。



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クリスマスプレゼントでお菓子を頂きました。



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めっちゃ喜んでおります。



他にも、



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皆様本当にありがとうございますm(_ _)m



1つ1つの差し入れに込められた想いを慮ると、心もお腹もいっぱいになります。



これで、年末年始も乗り切れそうです。

わんぱーくさんの譲渡会

昨日は恒例になりつつある、わんぱーくさんの譲渡会が開催されました。



今回は、わんちゃん、猫ちゃんそれぞれ2頭ずつ、新たな飼い主様との出会いがあったようです。



とても喜ばしいことですね。



来年もまた微力ながら協力できたらと思います。

診療時間変更のお知らせ

突然のことで申し訳ありませんが、来年の1月3日(土)は、テナントビルの一斉停電のため、午前中の診療時間が11時30分から12時30分までとなります。



午後は通常通り、16時30分から20時までとなります。



飼い主様には大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご了承ください。

止血異常について4

前回、滝の画像で終わり、その後、盛大に放置していたネタの続きを書きたいと思います。



確か話の流れとしては、



二次止血➡
凝固因子➡
内因系(12、11、9、8)、外因系(7)、共通系(10、5、2、1)➡
「凝固系カスケード」




だったと思います。



ここで、また凝固系検査の話になりますが、一般的に二次止血異常を疑う時の検査として、PT(プロトロンビン時間)、APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)、Fib(フィブリノゲン濃度)があります。



PTは外因系と共通系の異常を調べる検査で、APTTは内因系と共通系の異常を調べる検査、Fibは第1因子の濃度を調べる検査です。



この検査結果の組み合わせで、どこの凝固因子に異常があるのかを推察することができるのです。



例えば、外因系の第7因子のみ欠損している場合、

PT:延長
APTT:正常
Fib:正常

という結果が出ます。



同様に、内因系の第12、11、9、8因子のいづれかの欠損の場合、

PT:正常
APTT:延長
Fib:正常



共通系の第10、5、2因子のいづれかの欠損の場合、

PT:延長
APTT:延長

Fib:正常



共通系の最後である第1因子の欠損の場合、

PT:延長
APTT:延長
Fib:減少




凝固因子の異常がある場合、結果はこの4パターンになります。



ここで、最初の話に戻りますが、調べた猫ちゃんの結果は、

PT:正常
APTT:延長
Fib:正常

でした。



なので、内因系の因子に異常があるということが推察できます。



あとは、なぜ内因系の凝固因子に異常があるのか?という疑問が残ります。

次回へ続く。。。

動物取扱責任者研修会

最近は重症なコを診させて頂く機会が増え、どうしてもそちらのことで頭が一杯になってしまい、ブログの更新が途絶えがちになっております。。。



日々の診察にて、書きたいことは溜まってきておりますので、少しずつ記事にしていきたいと思っております。



さて、今日は、ペットホテルに必要な動物取扱責任者研修会@岡山ふれあいセンターに参加してきました。



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診療時間が変更になってしまい、飼い主様には大変ご迷惑をおかけしました。



研修会の内容は、、、大学時代の公衆衛生学の講義を思い出しました。



人獣共通感染症。。。昔は知識を無理矢理詰め込む感じでしたが、現場で働いていると改めてその知識の重要性を感じます。



そういえば、職業柄よく猫にひっかかれたり、噛まれたりするのですが、「猫ひっかき病」の症状であるリンパ節の腫脹は経験したことがないですね。



勝手に免疫力がついちゃっているのでしょうか?

診察の波

今日は午前中は雨のせいか誰も来ず、平和だなぁ。。。と思っていると、午後に重症のコが来られ、入院治療をさせて頂くことになりました。



今夜もまた頑張りたいと思います。

デジャヴ?

動物病院というのは、診察、病気などに波があり、たまに同じ手術が重なることがあります。



今回は、再び、わんちゃんの皮下隠睾の手術をさせていただきました。



6か月齢のチワワのコです。



本来は来月くらいに手術をさせていただく予定だったのですが、ここ数日の間にマーキングをし始めたとのことで、マーキングが癖になってしまう前に急遽手術をさせていただくことになりました。



術前。



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今回は触診にて右の鼠径部に睾丸が隠れていることがわかっておりました。



経験的に片側の隠睾は、右70%、左30%くらいの印象ですね。



前回させていただいたコも右側でした。



術後。



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取った精巣。



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小さいほうが隠れていた精巣です。



麻酔の覚めも順調で、日帰りで退院となりました。



飼い主様に抱っこされて一安心の様子です。



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お疲れ様でした。

嬉しかったこと

先日大きなサプライズがありました。



猫ちゃんの避妊手術をさせて頂いた飼い主様から、なんとあの、「飼い主様の声」を頂きました!



しかも、こちらからお願いしていないのに、自主的に書いてきてくださったというサプライズです。



今まで5名の奇特な飼い主様にご協力頂いたのですが、正直これを書くのは相当面倒臭いと思います。



一時期、いろいろな飼い主様にアンケート用紙をお渡しして書いてもらおうと頑張っていたのですが、書けないことの罪悪感で来院の足が遠のいてしまうかも…と思い、最近は書いてもらうことを諦めておりました。



そんな中、自主的に書いて下さる方が現れ、少し早いクリスマスプレゼントを頂いた気分です。



こなつちゃんの飼い主様、本当にありがとうございますm(_ _)m



そして、特に嬉しかったのは、当院の気になる点(悪い点)を指摘して下さったことです。



普通であれば、来院されて印象が悪いと感じたら、何も言わずに転院されてしまうと思います。



問題点を指摘するというのは、飼い主様にとっても気分のいいことではないと思います。



ただ、それでも、当院がさらに良くなってくれると期待して、あえてストレスを抱えながらもおっしゃってくださっていることがわかるので、非常に有り難いと感じます。



そんな素晴らしい「飼い主様の声」はホームページでご覧になることができます。



是非ご一読下さい。



あと、少し、補足というか、言い訳になるかもしれませんが、「飼い主様の声」の中で、避妊手術時の傷口の小ささを褒めてくださっているのですが、あまり術創の大きさは気にしていません。



全く気にしていないというわけではないのですが、競って小さくしようとしているわけではありません。



若い猫ちゃんでもたまに卵巣の靭帯が固いコもいて、そういったコを小さい術創で無理に引っ張ると千切れて思わぬ出血を招いたり、妊娠後の脆弱な子宮も無理に引っ張ると千切れやすいので、そういった場合は無理せず、術創を大きくして、安全に手術を終えることができるよう心がけています。



単純に術創の小ささだけを追うのであれば、卵巣だけを取り出す術式にすればいいと思います。



ただ、個人的に病気の予防には子宮も取ってあげた方がいいんじゃないか、と勝手に考えているので、多少の術創の大きさと手間を犠牲にしても、当院では卵巣子宮摘出術を行っております。



もちろん、無駄に術創を広げるのはよろしくないので、卵巣と子宮が最小の術創で取り出せる場所を切開できるよう、いつも考えております。



そんな感じで、先ずは安全最優先に手術を行って、結果術創が小さければ、縫合も早く終わって、結果、手術時間の短縮につながり、体の負担も少なくていいのかなという考えです。



なので、単純に傷口が小さいから手術がうまい、傷口が大きいから手術が下手、ということにはならないわけですね。



それぞれの術創は、執刀する獣医師の、安全に配慮した様々な思いが込められた結果、その大きさになっているということをご理解頂けたらと思います。

今年最後の・・・

「わんぱーく」さん主催の譲渡会がまたまた当院で開催されることになりました。



日時は12月23日(火・祝)の午後2時から5時になります。



前回のように、今回もまた素晴らしい出会いがあることを期待しています。



詳しい内容に関しては、「わんぱーく」さんに、お問い合わせください。



そして、以前にもお伝えしましたが、12月19日(金)は動物取扱責任者研修会参加のため、診察時間が変更になります。



午前は9時から12時まで、
午後は17時半から20時まで、




の短縮診療となります。



飼い主様には大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご了承ください。



・・・といいつつ、自分自身そのことを忘れてて、先日うっかり避妊手術をその日にいれてしまいました。



予約をして下さった飼い主様のご指摘により気付いた次第です。。。



W様、大変ご迷惑をおかけしましたm(_ _)m

クリスマスの装い

おとつい、昨日と辛いことが続いていたのですが、今日は嬉しいことがあり、人生ってプラマイ0になるように出来ているのかなと思ってしまう今日この頃。



最近、当院に少し変化が起こりました。



それは。。。



当院のマスコットであるハリネズミ親子がいつの間にかクリスマスバージョンにっ!!



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すいません、僕自身がしばらくの間気付きませんでした。。。



ぱぐこ様、いつもデコレーションして頂き、本当にありがとうございますm(_ _)m



そして、今日までにまた飼い主様にたくさんの差し入れを頂いてしまいました。



モスバーガーのホットドッグ
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岐阜県産の富有柿
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ロイズのお菓子
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サンドの木
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ほっともっとのお弁当
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マクドナルドのグラコロセット
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唐揚げと柿(箱だけ愛媛みかん)
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セブンイレブンのカツサンドetc
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みかん24個
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天津甘栗
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ロッテリアの絶品チーズバーガーセット
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青森県産りんご5個
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どう見ても貰い過ぎです。本当にありがとうございました。



僕の胃袋は、飼い主様の善意で成り立っているようです(笑)

無力

先日から6日間、入院治療させていただいた猫ちゃんが、残念ながら先ほど息を引き取りました。



頑張って生きようとしてくれていた猫ちゃん、治療を任せて頂いていた飼い主様には、本当に申し訳ない気持ちで一杯です。



全力を尽くしましたが、結果を出せなければ何の意味もありません。



この悔しさを胸に、今日も別の重症の猫ちゃんをお預かりさせて頂いているので、頑張って結果を出したいと思います。

最近は

重症の猫ちゃんの入院治療が続いており、病院に泊まりこみの日々が続いております。



猫ちゃんここまでなんとか頑張ってくれているので、意地でも治してあげたいと思っています。



そんな感じですので、ブログの更新にまで気が回らず。。。

犬の皮下隠睾について 2

一昨日、昨日と、重症の猫ちゃんを入院治療させて頂いていたり、手術を多くさせていただいたりして、全くブログを書く余力がない状態でした。。。



さすが「師走」と呼ばれるだけのことはありますね。



また気を取り直して頑張りたいと思います。



さて、今日は、6か月齢のポメラニアンのコを去勢手術をさせて頂いたのですが、術前の触診にて、睾丸が1つしか降りていないことが判明しました。



診察台の上で詳しく鼠径部を触診したのですが、睾丸は分からず、もしかしたらお腹の中にあるのかも。。。と麻酔をかけた後、もう一度念入りに鼠径部を触診したところ、右側に隠れていた睾丸を発見しました。



術前。



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術後。



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摘出した睾丸(精巣)。



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鼠径部は脂肪が多い部分なので、睾丸が脂肪に覆われており、触診しても分からないことがたまにあります。



お腹の中にあるのと、鼠径部にあるのとでは、取り出す時の手術侵襲が全然違うので、鼠径部の睾丸の見落としがないように、いつも細心の注意を払っています。



今回も鼠径部の皮下陰睾でしたので、日帰りで退院することができました。



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お疲れ様でした。