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あおえ動物病院

2014年3月28日に、岡山県岡山市北区青江に新規開院した動物病院のブログです。

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犬の潜在精巣(皮下陰睾 インコウ)について

以前、猫ちゃんの腹腔内の陰睾の手術をブログに書きましたが、猫ちゃんの陰睾は実はそれほど多くなく、わんちゃんの陰睾の方が診る機会が多いです。



犬の精巣は出生時には腹腔内に深く潜在しており、精巣下降(精巣が陰嚢内に下降すること)が完了するのは生後約30日です。



ところが片側または両側の精巣が陰嚢内に下降しないで、腹腔内または鼠径部(内股の部分)に停留することを陰睾(潜在精巣)といいます。



今回はトイプードルのコが鼠径部の皮下陰睾になっておりましたので、そちらを手術させて頂きました。



術前の写真。



IMG_1616.jpg



わかりづらいですが、触ると鼠径部にタマタマがあるのが確認できます。



術後の写真。



IMG_1617.jpg



今回は皮下にありましたので、皮膚を切開するだけで、簡単に取り出すことができました。



取った精巣はこちら。



IMG_1618.jpg




普通のコのものに比べると少し小さめです。



陰睾は遺伝しますし、放っておくと、精巣がガン化する可能性が高いので、早めに去勢手術をすることをお勧めします。
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