猫の便秘について
[No.248] 2014/11/19 (Wed) 23:58
先日、食欲がなく、吐くようになったとのことで、14歳の猫ちゃんが来院されました。
お腹を触診すると、何やら硬いものが触知できました。
レントゲンを撮らせていただくと。。。

重度の便秘症でした。
意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、猫ちゃんは、便秘になりやすいです。
原因としては、次の3つくらいが多いです。
・交通事故の後遺症(骨盤骨折や神経損傷など)
・肥満
・高齢
基本的には、便が骨盤を通過できなくなるような構造的な通過障害が出来てしまったり、排便をコントロールする神経や平滑筋の筋力に問題が生じるようになると発生するようです。
この病気は、専門的には便の貯まった結腸が風船のように膨らむので、「巨大結腸症」と呼ばれます。
軽度であれば、浣腸や補液、緩下剤などで様子を見るのですが、ここまでガチガチにつまっていると、物理的に搔き出す方法が必要になります。
ショックを起こさないよう麻酔をかけて、直腸粘膜を出来るだけ傷つけないよう慎重に指や浣腸液を使って、少しずつ便をほぐしながら全ての固形便を掻き出していきました。
処置後のレントゲン写真。

スッキリしました。
処置後もしばらくは、浣腸液でどろどろになった便が出て、お尻が汚れてしまうので、一泊入院とさせていただきました。
再び便秘にならないようにするために、以前は下剤を処方したり、コントロールの難しいコは結腸亜全摘といって、直腸を切除する手術まで行うこともあったのですが、最近はいい処方食が出てきたので、それだけで維持できることが多いです。
便秘かどうかは、慣れればお腹を触ればすぐに分かるので、普段からスキンシップでお腹を触って、正常な状態を覚えておくといいかもしれませんね。
お腹を触診すると、何やら硬いものが触知できました。
レントゲンを撮らせていただくと。。。

重度の便秘症でした。
意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、猫ちゃんは、便秘になりやすいです。
原因としては、次の3つくらいが多いです。
・交通事故の後遺症(骨盤骨折や神経損傷など)
・肥満
・高齢
基本的には、便が骨盤を通過できなくなるような構造的な通過障害が出来てしまったり、排便をコントロールする神経や平滑筋の筋力に問題が生じるようになると発生するようです。
この病気は、専門的には便の貯まった結腸が風船のように膨らむので、「巨大結腸症」と呼ばれます。
軽度であれば、浣腸や補液、緩下剤などで様子を見るのですが、ここまでガチガチにつまっていると、物理的に搔き出す方法が必要になります。
ショックを起こさないよう麻酔をかけて、直腸粘膜を出来るだけ傷つけないよう慎重に指や浣腸液を使って、少しずつ便をほぐしながら全ての固形便を掻き出していきました。
処置後のレントゲン写真。

スッキリしました。
処置後もしばらくは、浣腸液でどろどろになった便が出て、お尻が汚れてしまうので、一泊入院とさせていただきました。
再び便秘にならないようにするために、以前は下剤を処方したり、コントロールの難しいコは結腸亜全摘といって、直腸を切除する手術まで行うこともあったのですが、最近はいい処方食が出てきたので、それだけで維持できることが多いです。
便秘かどうかは、慣れればお腹を触ればすぐに分かるので、普段からスキンシップでお腹を触って、正常な状態を覚えておくといいかもしれませんね。
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