糖尿病を紐解く3
[No.208] 2014/10/01 (Wed) 23:58
前回の続きです。
前回は持続的に高血糖になることが、多飲多尿、脱水につながることを解説しました。
今回は、その状態を放置しておくとどうなってしまうのかを説明したいと思います。
まず、インスリンは、血液中の糖分を細胞内に取り込むためのカギのような役割をしています。
なので、インスリンが足りなくなってしまうと、エネルギーの元となる糖分を内蔵や筋肉に送ることができなくなってしまうのです。
そうすると、内蔵や筋肉の細胞はエネルギー不足状態となってしまいます。
糖分からエネルギーを取れなくなると、生体はなんとかエネルギーを生み出そうと、蓄積している脂肪をエネルギーに変えようとします。
脂肪をエネルギーに変えると、その搾りかすとして「ケトン体」というものが体内に溜まります。
糖分が取り込めないと、どんどん脂肪を使うことになってしまうので、ケトン体もどんどん溜まってしまいます。
ケトン体は酸性物質ですので、体内に蓄積すると、血液の酸性度が上昇した「アシドーシス」と呼ばれる状態となり、この状態になってしまうと、嘔吐などの消化器症状、沈鬱から昏睡にいたる神経症状を起こし、命を落とします。
この状態では尿中にもケトン体が検出されるようになり、このようなエマージェンシーな状態のことを「糖尿病性ケトアシドーシス」と呼びます。
糖尿病性ケトアシドーシスは、急性膵炎、急性腎不全とならんで、致命的で救急の点滴治療が必要な病気です。
適切に血糖値がコントロールされていれば、ケトアシドーシスになることはないので、できればこのような状態にならないように、治療していくことが重要です。
前回は持続的に高血糖になることが、多飲多尿、脱水につながることを解説しました。
今回は、その状態を放置しておくとどうなってしまうのかを説明したいと思います。
まず、インスリンは、血液中の糖分を細胞内に取り込むためのカギのような役割をしています。
なので、インスリンが足りなくなってしまうと、エネルギーの元となる糖分を内蔵や筋肉に送ることができなくなってしまうのです。
そうすると、内蔵や筋肉の細胞はエネルギー不足状態となってしまいます。
糖分からエネルギーを取れなくなると、生体はなんとかエネルギーを生み出そうと、蓄積している脂肪をエネルギーに変えようとします。
脂肪をエネルギーに変えると、その搾りかすとして「ケトン体」というものが体内に溜まります。
糖分が取り込めないと、どんどん脂肪を使うことになってしまうので、ケトン体もどんどん溜まってしまいます。
ケトン体は酸性物質ですので、体内に蓄積すると、血液の酸性度が上昇した「アシドーシス」と呼ばれる状態となり、この状態になってしまうと、嘔吐などの消化器症状、沈鬱から昏睡にいたる神経症状を起こし、命を落とします。
この状態では尿中にもケトン体が検出されるようになり、このようなエマージェンシーな状態のことを「糖尿病性ケトアシドーシス」と呼びます。
糖尿病性ケトアシドーシスは、急性膵炎、急性腎不全とならんで、致命的で救急の点滴治療が必要な病気です。
適切に血糖値がコントロールされていれば、ケトアシドーシスになることはないので、できればこのような状態にならないように、治療していくことが重要です。
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