猫のマンソン裂頭条虫について
[No.181] 2014/09/02 (Tue) 23:00
今日はマンソン裂頭条虫に感染していた猫ちゃんを診察させていただきました。
マンソン裂頭条虫は、いわゆるサナダムシ(条虫)の仲間です。
成虫は犬や猫、タヌキ、キツネなどの小腸に寄生します。
大変大型になる虫で、長さが1-2mになることもあるようです。
病原性はさほど強くありませんが、特に子猫の場合には大量寄生で下痢や成長不良を引き起こすことがあります。
マンソン裂頭条虫は不思議な生態をもっていて、
①卵が孵ってケンミジンコに寄生(幼虫)
②ケンミジンコからカエルに寄生(幼虫)
③猫や犬がカエルを食べると感染して成虫になる→①へ
となります。
カエルを蛇が食べると幼虫のまま寄生します(待機宿主といいます)。
待機宿主の蛇を、猫が食べても感染が成立します。
特筆すべきは、便に出た卵を、犬や猫や人間が直接口にしても、その卵はお腹の中で成長することはなく、条虫が成長するためには、必ずプランクトンや魚やオタマジャクシなどの小動物の身体を経由しなければならないということです。
なので、猫がマンソン裂頭条虫に感染するには、必ずカエルやヘビを食べる必要があります。
完全室内飼いではなく、外に出てしまう猫ちゃんは、感染している可能性があるので要注意です。
マンソン裂頭条虫が感染しているかどうかは、検便で調べることができます。
大抵の場合、顕微鏡でちょっと見ただけですぐに見つけることができるくらい、大量の卵が便に混じって排泄されます。

卵は茶色いラグビーボールのような形をしています。
治療は条虫に効く駆虫薬を使うのですが、他の条虫に比べて駆虫しづらいことが知られており、一般的に他の条虫に必要な量の6倍の量を使います。
それでも落ちないコもいて、駆虫に時間がかかることもあります。
なので、これを見つけてしまうと、ちょっと凹んでしまいますが、薬が効いて早く駆虫できることを願うばかりです。
マンソン裂頭条虫は、いわゆるサナダムシ(条虫)の仲間です。
成虫は犬や猫、タヌキ、キツネなどの小腸に寄生します。
大変大型になる虫で、長さが1-2mになることもあるようです。
病原性はさほど強くありませんが、特に子猫の場合には大量寄生で下痢や成長不良を引き起こすことがあります。
マンソン裂頭条虫は不思議な生態をもっていて、
①卵が孵ってケンミジンコに寄生(幼虫)
②ケンミジンコからカエルに寄生(幼虫)
③猫や犬がカエルを食べると感染して成虫になる→①へ
となります。
カエルを蛇が食べると幼虫のまま寄生します(待機宿主といいます)。
待機宿主の蛇を、猫が食べても感染が成立します。
特筆すべきは、便に出た卵を、犬や猫や人間が直接口にしても、その卵はお腹の中で成長することはなく、条虫が成長するためには、必ずプランクトンや魚やオタマジャクシなどの小動物の身体を経由しなければならないということです。
なので、猫がマンソン裂頭条虫に感染するには、必ずカエルやヘビを食べる必要があります。
完全室内飼いではなく、外に出てしまう猫ちゃんは、感染している可能性があるので要注意です。
マンソン裂頭条虫が感染しているかどうかは、検便で調べることができます。
大抵の場合、顕微鏡でちょっと見ただけですぐに見つけることができるくらい、大量の卵が便に混じって排泄されます。

卵は茶色いラグビーボールのような形をしています。
治療は条虫に効く駆虫薬を使うのですが、他の条虫に比べて駆虫しづらいことが知られており、一般的に他の条虫に必要な量の6倍の量を使います。
それでも落ちないコもいて、駆虫に時間がかかることもあります。
なので、これを見つけてしまうと、ちょっと凹んでしまいますが、薬が効いて早く駆虫できることを願うばかりです。
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