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あおえ動物病院

2014年3月28日に、岡山県岡山市北区青江に新規開院した動物病院のブログです。

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糖尿病を紐解く2

さて、今回は「持続的高血糖をはじめとする代謝異常をともなう症候群である。」ところの説明です。



前回はインスリンが血糖値を下げる唯一のホルモンだと説明しました。



そのインスリン不足により、持続的高血糖になります。



高血糖だと、血液中の浸透圧が上がります。



浸透圧というのは、生体の膜の外から水を引っ張ってくる力のことで、糖分や塩分などで、水の濃度が高くなるほど、その力は強くなります。



例えとして、ナメクジに塩をかけると縮むというのは有名な話ですね。



血管の周りには細胞があり、血液中の浸透圧が上がると、細胞から血液内に水が移動します。



そして、血液内の水はそのまま尿として体の外へ出てしまいます。



こうして尿がたくさん出るようになり、細胞内の水分は不足します。



細胞内の水分が不足している状態を、一般的に脱水と言い、脱水を起こすと、喉が渇くので水をたくさん飲むようになります。



糖尿病になると多飲多尿になってしまうのは、こういったメカニズムからなのですね。



そして次回に続きます。。。
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ハーフバースデー

今日はあおえ動物病院の開業半年記念日でしたが、なんと、滋賀の時の飼い主様よりお祝いの観葉植物を頂いてしまいました。



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「アレカヤシ」という品種だそうです。



わざわざ今日に合わせて届くようにしていただいたようで、本当にありがとうございます。



滋賀の病院を退職してから9ヶ月くらい経ちますが、それでも自分のことを気にかけて下さり、有り難い限りです。



これからも、気にかけて下さっている方々の期待に応えられる獣医師であり続けたいと思います。



それとは別なのですが、今日来院してくださった猫ちゃんの飼い主様より、ケーキ&差し入れを頂いてしまいました。



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どうやらこちらの飼い主様からはドリトル先生と呼ばれていたようです。



そして超豪華です。



とても嬉しいのですが、こちらの飼い主様からは、本当によく差し入れを頂いているので、恐縮しております。。。



本当にありがとうございました。



それ以前にも、別の飼い主様より、お礼として、ぶどうとお茶漬けの差し入れを頂いたり、、、



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東京土産の差し入れも頂きました。



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食べ過ぎて自分自身が糖尿病にならないよう気をつけないといけないですね(笑)

糖尿病を紐解く

糖尿病はよく知られた名前の病気ではありますが、具体的にはどういう病気なのでしょうか?



とある本には端的にこう記されております。



「糖尿病はインスリンの絶対的または相対的な不足により、持続的高血糖をはじめとする代謝異常をともなう症候群である。」



全くもってその通りなのですが、いまいちピンとこないので、少しずつ説明していきたいと思います。



糖尿病とは、その名前から、「尿に糖分が出てしまう病気」ということが分かります。



尿は血液から作られます。



なので、「尿中に糖分が多い」イコール「血液中に糖分が多い」ということになります。



血液中の糖分の濃度のことを「血糖値」と言いますが、正常では約100mg/dLです。



血液を尿に変化させるのは腎臓の働きですが、この位の量であれば、腎臓が糖分を通さないため(細かく言うと一度濾過して再吸収しているのですが)、尿中に糖分が出ることはありません。



それが、一定の量を超えてしまうと、腎臓から糖分が漏れ出てしまい、糖尿となってしまうのです。



ちなみに血糖値が、犬だと約200mg/dL、猫だと約300mg/dLを超えると、尿糖が出ると言われています。



それでは、なぜ血糖値が高くなってしまうのでしょうか?



生体には、血糖値を上げる働きをするホルモン、下げる働きをするホルモンがあり、それらがバランスよく働くことによって、血糖値を維持しています。



血糖値を上げるホルモンは、グルカゴン、アドレナリン、コルチゾール、成長ホルモン、甲状腺ホルモンなど、たくさんありますが、下げるホルモンはインスリンただ1つです。



その唯一血糖値を下げてくれるはずのインスリンが足りなくなったり、うまく機能しなくなったりすることで、血糖値が上がりっぱなしになってしまうのですね。



これで、最初の文の、「糖尿病はインスリンの絶対的または相対的な不足により」のところまで説明できたでしょうか?



次回に続きます。。。

おかげさまで

もうじき、あおえ動物病院を開院してから半年が経過します。



皆様の温かい応援や御支持があったおかげで、何とかここまでたどり着くことができました。



本当にありがとうございます。



年中無休の勤務形態で、特に体調も崩さずやってこれたのは、丈夫な体に産んでくれた親や、日々の生活を支えてくれている妻や息子、そして、体調を心配くださっていろいろ差し入れを下さったり、温かいお声をかけてくださった飼い主様方のおかげだと、切に思います。



これからも、動物医療に貢献していくことで、少しでも恩返しができたらと思っています。



そして私事ながら、今日は33回目の誕生日でした。



世間からみたら、もういいおっさんになってしまいましたが、獣医師としてはまだまだ若輩者ですので、来年の誕生日にはもっと成長したと実感できるように、日々研鑽していきたいと思います。

猫の糖尿病について

最近、水の飲む量が増え、おしっこをたくさんするようになったと来院された猫ちゃんがいました。



猫の多飲多尿の症状は、原因として最も多いのは腎不全、その次に糖尿病です。



血液検査をすれば、どちらもすぐに診断できるのですが、その日は、あまりに採血時に嫌がられてしまい、残念ながら血液検査ができませんでした。



代わりに、家でいつも決まった容器でおしっこをするとのことでしたので、尿を持ってきてもらい、尿検査で調べることにしました。



腎不全であれば尿が薄くなっているので、尿比重が下がっているはずですし、糖尿病であれば、その名の通り、尿糖が確認できます。



調べた結果、尿比重は正常でしたが、残念ながら尿糖が確認されました。



そして今日、改めて採血に挑戦すると、落ち着いた状態で採血することができましたので、血液検査をすると、やはり、血糖値が400mg/dLオーバーでした。



なので、治療が必要になるのですが、糖尿病の治療にはインスリンの注射が必要になります。



飼い主様にとっては、猫ちゃんに皮下注射というのは、かなり大変だと思うのですが、うまく治療出来れば、良好な予後が期待でき、さらに猫ちゃんの場合、インスリン治療から離脱できる可能性もあるので、是非とも頑張って頂きたいと思います。

4件

今日は猫ちゃんの去勢、避妊手術を計4件させて頂きました。



たまたま飼い主様の手術希望日が重なっただけなのですが、今日は午後休診ということもあり、手術に集中させて頂くことができました。



避妊、去勢手術というのは、手技自体はそれほど難しくないですが、絶対に失敗が許されない手術ですので、1回1回がそういったプレッシャーを抱えながらの真剣勝負になります。



それが今日は4回でしたので、終わった頃にはヘトヘトになってしまいましたが、これだけの仕事を信頼して任せて頂き、本当に有り難いと思います。



これだけのプレッシャーを抱えた経験というのは、乗り越えた時すごく成長でき、自画自賛になりますが、日々の成長を実感しております。



これからも1回1回の手術に全身全霊で臨み、飼い主様の期待に応えていきたいと思います。

椎体固定の手術

先日から入院していた6階から飛び降りてしまった仔猫ちゃんですが、徐々に状態が改善して食欲、元気が戻ってきましたので、昨日の夜、胸椎の椎体固定と背側の椎弓切除の手術をさせて頂きました。



夜の9時半から開始して終わったのが12時半。



予想通り超ハードな手術でしたが、なんとか無事乗り切ってくれました。



その後、覚醒具合をみたり、器具の片付けなどしていたら、いつの間にか3時になっていて、昨日はさすがにブログを更新する気力が残っておりませんでした。



今日も状態は落ち着いており、昼にご飯をあげたら、少しずつ食べていました。



後は徐々に、後肢マヒと排尿障害が改善してくれることを願うばかりです。

外れた首輪

今日はアクシデントで首輪が外れ、つけられなくなってしまった柴犬が来院されました。



普段は大人しいコらしいのですが、首回りを触ることにトラウマがあるらしく、触ろうとすると噛み付きがひどく、手が付けられない状態でした。



一時脱走していたのを何とか籠に捕まえて連れて来られ、籠の隙間から麻酔薬を筋肉注射をすることで、なんとか眠らせることができました。



今回のこともそうですが、どうしても性格やトラウマ、痛みなどで、検査、治療処置に非協力的なわんちゃん、ネコちゃんはいます。



そういった時は、無理に保定するよりも、鎮静レベルの麻酔薬を使ってあげたほうが、動物のストレスにならず、スムーズに検査、治療を行えることが多いですね。

閉店

ホームページの病院案内の地図で、目印の1つとして使わせて頂いていたイオン岡山店が9月30日で閉店となってしまいます。



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病院から一番近いスーパーであり、しかも大好きなマクドナルドも入っていたので、毎日のように利用させて頂いておりました。



買い物中たまに、当院を利用して頂いている飼い主様とお会いすることもあったので、なくなってしまうのは非常に残念です。。。



ただ、あまり悲嘆にくれていても仕方がないので、とりあえずは、新たに昼食の買い出し先を開拓していきたいと思います。

時間外にて3

以前鼠径ヘルニアの手術で、ブログでもご紹介したことのあるM.ダックスのハナちゃんが、先日、果物の梨を食べた後に吐き気が止まらないとのことで、夜の時間外に来院されました。



来院時、診察台の上でも吐き気が続いている状態でした。



嘔吐というのは、ある程度は生体の異物排除するための生理現象ですので、1、2回の嘔吐であれば、そこまで問題にならないことがほとんどです。



ただ、行き過ぎた嘔吐は、胃酸の逆流により食道粘膜を荒らし、二次的な食道炎からさらなる嘔吐を引き起こしたり、状態が弱っているときの嘔吐は誤嚥を引き起こし、肺炎になってしまい命に関わることもあります。



今回の状態も誤嚥やショック状態を引き起こしかねない状態でしたので、入院下にて制吐とショック予防の集中治療をさせて頂きました。



幸い次の日には、状態も落ち着き、帰りたそうに吠えていましたので、無事退院となりました。



時間外の診察は、ほとんどが緊急で重症な状態で来院されますので、いつも頭を悩ませながら治療に取り組ませていただいていますが、無事治療できたときは本当に嬉しく思います。

時間外にて2

今日は昼休みの時間外診療で、6階から落ちてしまった仔猫を診させて頂きました。



意識ははっきりしていましたが、両後肢がマヒしており、レントゲンを撮らせていただくと、胸椎の12番目と13番目の部分が脱臼しており、中を走っている脊髄神経に重度の損傷が疑われる状態でした。



その他には明らかな異常は認められませんでしたが、相当な衝撃であったことが容易に予想され、内蔵の損傷がどれほどなのかの判断が難しいため、状態を安定させることを最優先に考え、現在入院にて点滴治療をさせて頂いております。



何とかショックを起こさず、状態が安定してくれればと願っています。

時間外にて

先日は深夜に、急に激しく鳴き出してしまったフレンチブルドッグを診させて頂きました。



他院にて頸部椎間板ヘルニアを疑われ治療されていたようで、今回の症状もヘルニアの悪化による激痛が原因ではないかと疑われました。



来院時も痛みのせいか、興奮状態でしたので、入院させて、点滴にて鎮痛、鎮静、ショック予防を目的とした治療を行いました。



幸い、次の日には痛みや興奮状態は治まり、安定した状態になりましたので、お返しさせていただき、他院にて精査を受けて頂くことになりました。



わんちゃんは、多少の痛みであれば、うずくまって耐えようとしますが、堪えきれずに鳴いてしまう状態というのは、相当な激痛がある状態と考えられます。



そういった痛みによるショックで命を落としてしまうケースもあるので、急な痛みを疑うような場合は早めに病院に連れていってあげてくださいね。

引き続き

昨日も有り難いことに、若いわんちゃんの避妊手術をさせて頂いたのですが、その飼い主様から差し入れを頂いてしまいました。



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ミスタードーナツです。



久々に食べたのですが、とても美味しかったです。



そして、ブログに紹介させてもらったり、コメントくださったことのあるゴン太様が本日来院され、またまた差し入れを頂いてしまいました。



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阿闍梨餅と赤福です。



赤福は僕の中で大手まんじゅうと並ぶ程の大好きなお土産です。



本当にありがとうございましたm(_ _)m



皆様のお気遣いには本当に有り難く、頭の下がる思いです。



ただ、このペースで頂いてしまうと、5日に1回は差し入れ紹介ブログになってしまいそうですね(笑)

犬の避妊手術(子宮水腫)について

昨日は、いつもブログにコメントくださっている、ポッケ&さくらママ様の飼い犬、さくらちゃんが避妊手術にお越しくださいました。



覚えている方もいらっしゃると思いますが、さくらちゃんは前回、乳腺腫瘍の手術をさせて頂きました。



その後、今後の乳腺腫瘍の再発を少しでも抑えるためと、卵巣、子宮疾患の予防のため、避妊手術を考えられていたのですが、7月に発情出血があったので、2ヶ月後に延期になっておりました。



そして、昨日、避妊手術をさせていただきました。



手術中の所見として、卵巣は正常な形だったのですが、子宮の方が軽度ですが、水がたまっておりました。



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これは、子宮水腫といって、中高齢のわんちゃんの避妊手術時に偶然見つかるケースが多いです。



水がたまっているだけだと無症状なのですが、水があるとその中で細菌が繁殖しやすく、感染が起こりやすいので、子宮蓄膿症に発展する可能性が高くなります。



なので、子宮水腫の段階で手術することができて、本当に良かったと思います。



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手術創はこれくらいです。25mmくらいでしょうか。



1泊入院後、元気に帰っていきました。



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お疲れさまでした。



追記



退院時に、ポッケ&さくらママ様より、シャインマスカット「晴王」を頂きました。



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噂通り、皮ごと食べられ、とても甘くて美味しかったです。



本当にありがとうございます m(_ _)m



うちのせがれも大喜びでした(笑)



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スケーリング

今日は8歳のM.ダックスのコの歯石取りをさせていただきました。



術前はこんな感じでしたが。。。



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これだけキレイになりました。



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だんだん高齢になってくると、全身麻酔をかけるリスクも上がってきますので、歯石が目立ってきている場合は、早めにケアしてあげたいですね。

仔猫ちゃん

今日は生後2週間くらいの仔猫ちゃんを半日お預かりさせて頂きました。



昨日保護された猫ちゃんだったのですが、飼い主様が今日仕事でどうしても面倒見られないとのことでした。



健康チェックも同時にさせて頂き、目やにが多く、目が塞がりかかっていたので、預かっている間に目薬をこまめにさして、できるかぎり治療させて頂きました。



仔猫ちゃんのうちは、本来母猫がやってくれるはずの、ミルクを与えたり、お尻周りをさすって排便、排尿補助をしてあげたり、タオルで体をキレイにしてあげたりというお世話を、こまめにしていかないといけないので、飼い主様はとても大変だと思います。



今回のような、やんごとなき事情でお世話が必要なときは、いつでもご相談いただけたらと思います。

寝落ち

ここ数日は有り難いことに、毎日手術をさせて頂いておりました。



そのせいか、昨日の夜は病院でブログのネタを考えているうちにいつの間にか寝てしまい、気がついたら朝になっておりました。



ブログの更新を楽しみにしていた方がいらっしゃったら申し訳ありませんでしたm(_ _)m



今日は、ペットホテルで1週間ほど預かっていたわんちゃんが、無事お返しとなり、ほっと一安心しました。



ペットホテルは健康なコを預かるので、慣れない環境で体調崩れたりしないか、いつもヒヤヒヤしながらみております。



幸い今回お預かりしたコは人懐っこく、ご飯もいつも完食で、あまりストレスを感じていない様子でしたので助かりました。



おうちの慣れた環境で過ごすのが一番だと思いますが、もし旅行などでペットホテルが必要な際は、ご相談頂ければと思います。

前回に引き続き差し入れを頂いてしまっております

タイトルの通りです。



いつもブログにコメントくださるぱぐこ様より、屋久島土産の塩クッキーを頂きました。



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一口食べると止まらなくなる魔力を秘めています。



そして、きなこ様より、滋賀土産にイナズマロックフェス関連グッズのメロンブッセ、大阪土産に「あべのべあ」、チョコバナナを頂きました。



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お気遣い頂き、本当にありがとうございます。



これだけカロリーを接種していれば、まず痩せることはなさそうです(笑)

時間外の電話が取れない可能性

今朝8時半過ぎに、異物を誤飲してしまったと飼い主様から電話があり、その後、催吐処置をさせていただいたのですが、残念ながら目的の異物を吐き出させることができませんでした。



その時に、飼い主様から、「8時頃に一度電話をしたが、繋がらなかった」と言われてしまいました。



もしかしたら、もう30分処置が早ければ、異物を吐かせることができたのではないかと考えると悔やまれてなりません。



当院は、診察時間外の電話は携帯電話へ転送されるようになっているので、着信があれば必ず履歴が残ります。



今回、履歴が残っていなかったので、可能性としては、電話番号を間違えてしまったか、うまく転送できていなかったかということになります。



今後は、こういった処置の遅れを出来る限り回避したいと思っていますので、もし電話が繋がらなかった場合は、番号をお確かめの上、再度ご連絡頂ければと思います。



あとは僕自身も人間ですので、お風呂やトイレ、睡眠中など、どうしても1回の電話では取れないこともあります。



そういった場合も、さすがに同じ番号から2回着信があれば、異常事態だと判断でき、すぐに折り返し連絡を差し上げることができますので、何卒ご理解とご協力をお願いしたいと思います。

猫のトキソプラズマ症について

先日、猫ちゃんの健康診断時にトキソプラズマ抗体の検査を希望された飼い主様がいらっしゃいました。



トキソプラズマというのは原虫で、以前記事に書いたコクシジウムの仲間です。



猫の便に排出された卵や、感染している動物の生肉を食べることにより、感染します。



ただ、コクシジウムと異なり、猫はトキソプラズマに感染しても、多くの場合は無症状、あるいは非常に軽い症状しか示しません。



発熱や元気消失、リンパ節の腫脹など、カゼのような症状が数日間みられたのちに、自然治癒してしまうことが多いようです。



なので、正直なところ猫ちゃんの治療のためにトキソプラズマ抗体価を調べる機会はほとんどありません。



それよりも注意が必要なのは、ヒトへの感染で、妊婦に感染した場合は胎児に先天的な障害や流産の原因になることがあります。



今回の飼い主様もそのようなリスクを心配して、検査を希望されたわけです。



ただ、トキソプラズマの抗体検査というのは、普通の感染症の抗体検査の結果と解釈が異なります。



普通は抗体価が上がっていたら、感染しているので危険、抗体価が上がっていなければ感染していないので安全ということになります。



ところがトキソプラズマに関しては、猫ちゃんが糞便中にトキソプラズマの卵を排出する期間というのは限られていて、初めて感染したときの、ごく短い期間だけです。



一度感染したことのある猫ちゃんが再感染しても、免疫が獲得されているので、便中に卵を排出することがありません。



なので、ヒトにとっては、一度感染して、抗体価が上がっている猫ちゃんのほうが、感染するリスクがなく安心ということになります。



感染したことがなく、抗体価の低い猫ちゃんは、今後いつ感染して、便中に卵を排出するか分からないので、他の猫ちゃんの便や汚染された土壌や水、生肉の摂食などに注意して、感染しないように気をつけていく必要があります。

平穏な時間

今日は午後休診を頂いており、手術や時間外診察もなかったので、また久々に家族水入らずの時間を過ごすことができました。



浦安総合公園へ遊びに行ったのですが、公園の雰囲気が、昔よく行っていた滋賀の帰帆島公園に似ていてとても楽しかったです。



ヤギも飼われており、草を食べる姿などを見て、とても癒されました。



明日からまたお仕事頑張りたいと思います。

夜に手術

今日は久しぶりに夜に手術をさせて頂きました。



といっても、救急疾患というわけではなく、ノラちゃんの避妊手術だったのですが。



最近は、シーズン的にお腹の大きくなってきたノラちゃんが多いようで、なんとか産まれる前に手術をしてしまいたいと、手術を急がれている飼い主様がいらっしゃいました。



なので、捕まえたらすぐに連れてきてもらい手術を行っていたのですが、今回は連れて来られたのが午後の診察時間が始まる15分前くらいでした。



ノラちゃんは捕獲機に入ったまま連れてこられるのですが、捕獲機は1台しかなく、他にもまだ早く捕まえたいノラちゃんがいるということでしたので、夜の手術に至った次第です。



間接的ではありますが、少しでも地域のノラちゃんが減らせるように協力できたらと思います。

もらいすぎ?

今日も差し入れを頂いてしまいました。



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以前、猫ちゃんのことで夜電話で相談を受けたのですが、そのお礼ということでした。



本当にありがとうございます。



それ以前にも、入院していた猫ちゃんの飼い主様より、差し入れを頂いたり。。。



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ペットホテルで預かっていたわんちゃんの飼い主様より、お土産を頂きました。



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本当に有り難いのですが、少し貰いすぎな気がして恐縮しております。



お気持ちだけで十分嬉しいので、あまり気を遣わないでくださいね。

酸素室

実は開業前から注文していたのですが、オーダーメイドの受注生産ということで思ったより時間がかかり、今日やっと酸素濃縮器と酸素室用のドアが納入されました。



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酸素濃縮器です。



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こんな形で、入院室のドアにホースを接続して、酸素を送り込みます。



今まで酸素療法が必要な症例には、手術室の酸素を使って即席の酸素室を作り、ケアを行っていたのですが、これからはよりスムーズに酸素療法を行うことができます。



呼吸困難を起こしている状態というのは、1分1秒を争う緊急事態ですので、速やかな酸素療法と原因疾患の治療で、1つでも多くの命が救えたらと思います。

抗コクシジウム薬

以前「コクシジウムについて」という記事を書いた時に、感染していた猫ちゃんに対して、アプシードシロップやトリブリッセン注射薬といった、昔ながらのサルファ剤による治療を2週間ほどさせていただいたのですが、なかなか落ちず、頭を悩ませておりました。



なので、どこかにいい治療法はないかと探していたところ、新しい薬を見つけました。



「バイコックス」という薬です。



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国内初のコクシジウムに対する薬です。



コクシジウム原虫のシゾゴニーやガメトゴニーといった宿主細胞内寄生ステージに対して、極めて広く作用を及ぼし、多くのコクシジウムに対してすぐれた効果を発揮します。



しかも、1回飲ませるだけで十分効いてくれるので、サルファ剤に比べ、手間もコストも少なく済みます。



これを投薬し、5日後検便したところ、見事に便中の虫卵が消えておりました。



念のため、その1週間後に再検査しても、虫卵は見当たりませんでした。



医薬品の進歩は本当に素晴らしいなと感じました。



欠点は、今の所牛用と豚用しかないので、効能外使用になってしまう所ですかね。。。

猫のマンソン裂頭条虫について

今日はマンソン裂頭条虫に感染していた猫ちゃんを診察させていただきました。



マンソン裂頭条虫は、いわゆるサナダムシ(条虫)の仲間です。



成虫は犬や猫、タヌキ、キツネなどの小腸に寄生します。



大変大型になる虫で、長さが1-2mになることもあるようです。



病原性はさほど強くありませんが、特に子猫の場合には大量寄生で下痢や成長不良を引き起こすことがあります。



マンソン裂頭条虫は不思議な生態をもっていて、



①卵が孵ってケンミジンコに寄生(幼虫)

②ケンミジンコからカエルに寄生(幼虫)

③猫や犬がカエルを食べると感染して成虫になる→①へ



となります。



カエルを蛇が食べると幼虫のまま寄生します(待機宿主といいます)。



待機宿主の蛇を、猫が食べても感染が成立します。



特筆すべきは、便に出た卵を、犬や猫や人間が直接口にしても、その卵はお腹の中で成長することはなく、条虫が成長するためには、必ずプランクトンや魚やオタマジャクシなどの小動物の身体を経由しなければならないということです。



なので、猫がマンソン裂頭条虫に感染するには、必ずカエルやヘビを食べる必要があります。



完全室内飼いではなく、外に出てしまう猫ちゃんは、感染している可能性があるので要注意です。



マンソン裂頭条虫が感染しているかどうかは、検便で調べることができます。



大抵の場合、顕微鏡でちょっと見ただけですぐに見つけることができるくらい、大量の卵が便に混じって排泄されます。



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卵は茶色いラグビーボールのような形をしています。



治療は条虫に効く駆虫薬を使うのですが、他の条虫に比べて駆虫しづらいことが知られており、一般的に他の条虫に必要な量の6倍の量を使います。



それでも落ちないコもいて、駆虫に時間がかかることもあります。



なので、これを見つけてしまうと、ちょっと凹んでしまいますが、薬が効いて早く駆虫できることを願うばかりです。

夜間診療

昨日の夜12時頃に、同居犬がケンカして血まみれになっているとのことで、時間外診療をさせて頂きました。



治療は無事終わったのですが、その飼い主様より、「もっと夜間診療していることをアピールしてほしい」と言われてしまいました。



岡山市だと、現状、夜間診療している動物病院がないので、いざという時に頼れる病院がないことを嘆いておられました。



当院では、病院の電話番号に電話をくだされば、夜間でも自分の携帯に転送されるようにしているので、診察させていただくことが可能です。



夜間に救急などでお困りの際はご連絡頂ければと思います。
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