猫の疥癬(カイセン)について
[No.57] 2014/04/30 (Wed) 22:13
今日は、ノラ猫を保護されて飼われている飼い主さんが来院されました。
皮膚病があまりにひどく、とてもかゆがっているので、なんとか治してあげたいと、切実な思いを打ち明けられました。
猫ちゃんを診せていただくと、全身皮膚炎がきつく、特に頭部と後肢が脱毛、フケ、皮膚の肥厚がきつい状態でした。


特にひどい顔面部の皮膚を一部掻爬し、顕微鏡で調べてみると、たくさんの疥癬(カイセン)を認めました。

中央の丸い物が疥癬(カイセン)です。

10秒後に撮影。静止画ではわかりづらいですが、生きており、動き回っています。
疥癬(カイセン)はダニの一種で、顕微鏡でやっと見えるような非常に小さなダニです。
そのダニが、皮膚を食いちぎって、トンネルを掘りながら生活するため、猫に強い痒みを与えます。
伝染力が強く、感染しているノラ猫との接触などで、感染が広がります。
今日の猫ちゃんもだいぶ前から感染していて、痒みのあまり、頭を後ろ足で掻いているうちに、後ろ足にもダニが広がってしまったのではないかと考えられます。
慢性化しているので、治療には時間がかかりますが、ダニを駆虫する薬をしっかり使えば、痒みはなくなります。
飼い主さんも、長らく苦しめられていた猫ちゃんの原因と治療法がわかって、ほっと安心されたご様子でした。
疥癬(カイセン)は猫の頭部、耳の皮膚炎の原因として多い病気ですので、怪しい症状があれば、早めに病院で診てもらってくださいね。
皮膚病があまりにひどく、とてもかゆがっているので、なんとか治してあげたいと、切実な思いを打ち明けられました。
猫ちゃんを診せていただくと、全身皮膚炎がきつく、特に頭部と後肢が脱毛、フケ、皮膚の肥厚がきつい状態でした。


特にひどい顔面部の皮膚を一部掻爬し、顕微鏡で調べてみると、たくさんの疥癬(カイセン)を認めました。

中央の丸い物が疥癬(カイセン)です。

10秒後に撮影。静止画ではわかりづらいですが、生きており、動き回っています。
疥癬(カイセン)はダニの一種で、顕微鏡でやっと見えるような非常に小さなダニです。
そのダニが、皮膚を食いちぎって、トンネルを掘りながら生活するため、猫に強い痒みを与えます。
伝染力が強く、感染しているノラ猫との接触などで、感染が広がります。
今日の猫ちゃんもだいぶ前から感染していて、痒みのあまり、頭を後ろ足で掻いているうちに、後ろ足にもダニが広がってしまったのではないかと考えられます。
慢性化しているので、治療には時間がかかりますが、ダニを駆虫する薬をしっかり使えば、痒みはなくなります。
飼い主さんも、長らく苦しめられていた猫ちゃんの原因と治療法がわかって、ほっと安心されたご様子でした。
疥癬(カイセン)は猫の頭部、耳の皮膚炎の原因として多い病気ですので、怪しい症状があれば、早めに病院で診てもらってくださいね。
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